11月29日(木)

 朝から、DVDで『ダークエンジェル』の8巻を観る。
 長いドラマのわりに、ちっとも話が進展しない。
 しかもいい方向に進展しないもんだから、重苦しい。

 午後12時。嫁と、近所のバス停「霞ヶ丘団地前」へ。
 最近、都内の都営バスに興味を持っている。電車では行けないような意
外なところと意外なところを結んでいるからだ。 
 この「霞ヶ丘団地前」から、目黒駅行きのバスが出ている。
 でも来てみたら、1時間に2本か、2本しか走っていない。利用客も少
ないだろうなあ。しかもバス停の路線図は、上下逆に印刷されている。初
めての人にとって、このバスはどこを通るのかまったくわからないではな
いか。
 	
 バスは、外苑西通りを、青山三丁目、青山墓地、西麻布と抜けて行く。
 そのうち、アナウンスが「次は、広尾橋~!」と告げる。
 反射的に、ブザーを押して、降りてしまう。
 広尾橋のすぐ側には、フランス料理の「プティ・ポワン」があるからだ。
 バスに乗っている間も、ほとんど気分は「プティ・ポワン」行きのバス
になっていた。そんな道を通っている。

 嫁が「プティ・ポワン」の近くでよく見かける骨董品屋さんを見ていき
たいと言っていた。
 じゃあ、「プティ・ポワン」で食べたあとに行くか、いま先にこの骨董
品屋さんを見てから「プティ・ポワン」に行くかと悩んでいると、広尾駅
のほうから、「プティ・ポワン」のマダム・北岡真理子さんが、こっちに
向って歩いてくるではないか! また私の得意な、ばったり病である。本
当にどうして私は、各地で知り合いにばったり会ってしまうんだろうねえ。

 そんなわけで、道端で「プティ・ポワン」の予約も出来てしまったので、
骨董品屋さんに寄ってから、「プティ・ポワン」へ。

 午後1時。「プティ・ポワン」のランチは、値段が安いので、ボリュー
ムが少ないだろうと高を括っていたら、何たる豪華料理!
 サラダの手の込みようったらない。マルチカラーという名前がおもしろ
かったので、注文したけど、手間かかりすぎ。
 私が食べたお肉なんか、まるまる2日間、何とかというソースに漬け込
んだものだそうだ。ソースの名前忘れた。  
 なんとか、いつもの美味しいパンを食べ過ぎないようにセーブして、料
理を食べ終えたと思ったら、デザートに、いったいこれは何でございまし
ょう!
 ガトーショコラって言っていたような気がするけど、ほとんどチョコレ
ートの塊のような密度のケーキ。相手の四番打者をなんとか、凡打に押さ
れたつもりが、そこから3連打を食らって、4~5点取れた感じ。美味し
さの海に轟沈だ。
 食後、広尾の明治屋で、買い物して、帰宅。  午後2時30分。引き続き、『ダーク・エンジェル』の9巻を見る。  本当にこのTV映画は素晴らしい作品だ。  なのに観ていて陰鬱な気持ちになってくる。何か私のトラウマを強く刺 激するのかなあ? 嫁は楽しく観ているというのだが…。私は何か嫌なも のを思い出しそうなのだ。  いずれにしても、ここまで感情移入できる作品は、大傑作だ。  午後6時。自宅で、京都権太呂(ごんたろ)のきつねうどん。広尾の明 治屋で売っていた。東京のきつねうどんは、お揚げが甘くないから食べな い。きつねうどんは関西に限る。正しくは、けつねうどん。  実は、明治屋で晩ご飯に、鴨鍋の材料を買うつもりだったのだ。  ところがお昼、吸い込まれるように「プティ・ポワン」に行ってしまっ て、大量のカロリーを仕入れてしまったので、きつねうどんにした。  食後も、『ダーク・エンジェル』10巻を観る。  救いようのないピンチの連続は、いつか報われるのかなあ。心配になっ てしまうよ。これほどまでに『水戸黄門』と対極にあるドラマは珍しい。 『必殺仕事人』シリーズに近いんだろうけど、『必殺』シリーズの爽快さ も無い。  なのに、ハラハラ、ドキドキ、次が観たいと思わせる力はいったい何な んだろう。  引き続き、最終章の『ダーク・エンジェル』11巻を観る。  う~む。こういうラストにしたかあ。  ちょっとなあ。気に入らないなあ。  深くは書けないけど。う~む。  今夜じっくり考えてみる。  横浜ベイスターズの身売り、撤回かあ。  どこかお金持ちの会社が買ってくれるといいな。  いずれにしても、横浜ベイスターズは、マルハが作った球団として、私 の記憶には残る。
 

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