11月28日(水)

 午後12時。嫁と、新宿アイランドタワービルB1韓国料理専門店の
「春川鳥(ダ)ッカルビ」へ。
 お店のメニュー表示が、ピビンバ、ビビンバ、ビビンパと統一感が無い
のは、お店の質としてはちょっと気になる。
 でも、石焼チーズビビンバのランチは美味しかった。
 意外や、ビビンバにチーズはよく合う。ビビンバのくどさが薄まって、 西洋料理の風味になる。
 午後1時。アイランドタワー38Fの「マクドナルドミュージアム」へ。  いきなり38階という高層ビルに、高所恐怖症の私は気持ち悪くなる。  重力で足が地面に向って引っ張られているようだ。 「マクドナルドミュージアム」は、電話予約が必要なので面倒だと思った が、嫁がきょうの午前中に電話して、きょうでもOKという返事。  よっぽどのことがないかぎり、その日に見に行くことができそうだ。  入場料も無料。  日本マクドナルドの誕生秘話などが、ビデオで流れていて、見ごたえは 十分。  私は日本マクドナルドの藤田田(ふじたでん)社長の本はほとんど読ん でいるので、映像で誕生秘話を見せてくれると、いいおさらいになる。  どのビデオ映像もよくできている。その分、立ったままその映像を見な いといけないので、疲れる。足腰の弱い私がいかんのだろうが…。  ドライブスルー誕生秘話のビデオを見ている間に、プリクラを作ってお いてくれるサービスまである。    最後の部屋がおもしろかった。廊下の壁から、藤田田(ふじたでん)社 長の腕のブロンズが突き出ていて、手の大きさを比べることができる。比 べると、なんと腕の横の大きなドアが、ぶい〜ん!と開いて、社長室のよ うな会議室が現れるのだ。これにはびっくり。ちょっとしたSF映画の世 界だ。  この部屋で「創業者物語」というビデオ映像を見ることができる。
 それにしても38階の重力はすごくて、後頭部のあたりをつかまれて、 引き倒されそうな勢いだ。高所恐怖症の私だけかと思ったら、嫁も気持ち 悪くなってきたという。でもここに通勤してる人たちはたくさんいるわけ だし、ほかのお客さんたちも別につらそうではない。私たちだけ異星人か!?  午後2時30分。嫁と別行動で、四谷のごひいきパン屋さん「パンドー ル」で、くるみパンを買って、自宅へ。 『ダークエンジェル』の7巻を観る。  相変わらず、痛さがびりびり伝わってくる映画だ。  見ている側の気が滅入ってくるまでのリアリティって、すごいよ。  昔々、花登筐(はなとこばと)さんの『どてらい男』という西郷輝彦さ んの主演TV映画があって、悪役の藤岡重慶さんが名優でね。子ども心に、 藤岡重慶さんを殺してやりたい!と思った以来の痛さ伝導だ。  午後6時。家族3人で、渋谷の中華料理のお店「チャーリーハウス」へ。  私はいつものチャーリートンミン。娘がこのお店は初めてというのが不 思議。  案の定、気に入る。そうだろ。そういうお店だ。ここのラーメンのスー プは本当に美味しい。  午後6時30分。渋谷のNHKの先にある「渋谷AX」というライブハ ウスへ。  今夜はここで「関口和之&砂山(さざん)オールスターズ・LIVE 2001『海は荒海』」のコンサートがある。
 10月に発売された『ワールド・ヒッツ!?オブ・サザンオールスター ズ』が好調なせいか、なんとコンサートのチケットはあっというまに売り 切れ。きょうも1Fのスタンディング席1500人分はびっちり埋まった。  私は例によって、心優しいカズ坊(関口和之)が昨日、大阪から電話を かけてきてくれて「2階の座れる席を用意してあるからね〜」と言ってく れる。毎度、毎度、アーティスト本人にキップを用意させてしまうのは、 本当に申し訳ない。  さて、コンサートのほうは、私がカズ坊(関口和之)と友人であること を抜きにしても、最高に楽しいコンサートだった。  ここ15年間ずっとウクレレを好きになって行くさまを脇で見知ってい たんだけど、今夜はその集大成のようなの夜だ。  ウクレレの演奏から始まり、ヴォーカルをぺティ・ブーカのふたりを始 め、玲葉奈さん、LALAAさんと次々に替えて、歌ってもらう豪華版。  カズ坊(関口和之)が歌った『ミス・ブランニューディ』の声がかわい かった。カズ坊(関口和之)って、意外と高音でかわいい声をしているん だよ。  コンサートが進むにつれて、どんどんミュージシャンが増えて行って、 最後は10数人の大所帯になって行く。あの話題のテルミンという楽器を、 取り入れたところは、世界中の楽器にくわしいカズ坊(関口和之)ならで はだったんだけど、圧巻は、なんといっても、女性口笛吹き(ホイッスラ ー)の…え〜と、ああ、名前忘れちゃったよ〜。ワキヤマだったか、ワキ タさんだっか…。分山貴美子さんだ!  とにかく珍しい女性のホイッスラーの声量にびっくり。  最近注目されている『ホテル・パシフィック』のヴォーカル・玲葉奈さ んといい、カズ坊(関口和之)はいろんなところから、おもしろい人たち を集めてくる。  いやあ。カズ坊(関口和之)は才能あるなあ。改めて思っちゃったよ。  ハドソン桃太郎事業部の梶野竜太郎くんと、石崎仁英くんも来ていた。  なんか石崎仁英くんが、こういうおしゃれなコンサートにいると変な景 色。  盆踊りとか、お祭りのところにいるところを観すぎているせいだな。 はっはっは。  午後9時30分。楽屋も黒山の人だかり。せめてカズ坊(関口和之)の 顔など撮って行こうと思ったら、どうもピントが合わない。ヘタだなあ。 娘に「さくちゃん、ズームできるの知ってる?」と言われる。 「知らない!」 「こうすればアップで撮れるよ!」  何か中学生の娘にデジカメについて教えられるのは、悔しいなあ。 「おっと。娘よ! 今度はアップになり過ぎた!」  くそっ。うまく写真が写せん!  まあ、いいや。カズ坊(関口和之)とはいつでも会えるから退散しよう。
さくま撮影VSむすめ撮影
 午後10時。帰宅。近い。タクシーで1メーターだ、と思った瞬間に 740円になった。あと1秒速く「この辺で!」と言えば、660円だっ たのに。妙に悔しい。値段でなく。
 

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