11月23日(金)

 午前中。iモード・ゲームの毎月原稿「iさくまにあ」を書き上げる。
『西遊記』のラーメン・エッセイ・シリーズ1回目は、函館ラーメンを
取り上げてみた。毎月、日本じゅうのご当地ラーメンについて書いて行
くつもり。

 午前11時30分。家族3人で、東京駅に行くも、世の中は3連休! 
みどりの窓口には長蛇の列だ。いきなり、本日ののぞみは全部満席の死
刑宣告! しかも1時間後のひかりにようやく空席がある程度。もちろ
ん家族バラバラの席。
 たいしたもんだ、新幹線! 米国テロの影響もあるようだ。

 東京駅の八重洲地下街で、肉じゃが定食。時間を潰す。

 午後12時30分。ひかり323号。
 のぞみ号に乗りなれているせいか、遅い。しずしずとお嬢様のような
スピードに感じる。車中、あれこれとお仕事。新しい仕事のアイデアな
ので、公表するわけにもいかない。おもしろいアイデアが浮かんだとき
こそ、人に言いふらしたいのに…。

 午後3時5分。京都駅着。連休の京都はさすがに人が多い。

 午後3時30分。京都のマンションに到着。
 娘といっしょに『ドラゴンクエストIV』を始める。
「なつかしいなあ!」と言おうとしたら、イントロはまったく新しいシ
ナリオなので、新作みたいだ。
 娘にコントローラを動かさせているのだが、メッセージを読むのが速
くなっている。
「おい、いまのセリフ、もう一度読ませてくれ!」
 こっちの動体視力が落ちているのが、よくわかる。

 おっ。何年ぶりだい、ホイミン? 8年ぶりぐらいか? まだこんな
洞窟にいたのか。空飛ぶ靴もなつかしいなあ。
 しかし、こういうシンプルなシナリオと戦闘はいいねえ。
 複雑なRPGは、もうやる気がしないよ。魔法の名前とか、属性がも
う覚えられないもん。

 午後5時。ヤサカタクシーの宮本さんが、吉野の柿を届けに来てくれた。
「さくまサン、柿が大好きやいうてたから…」
「もう大好き! 大好き! ありがとうございます!」

 午後6時。宮本さんもいっしょに、近所の「W」で食事。
 この「W」は、ふだんは非常に美味しい和風料理のお店なんだけど、 きょうは3人いたアルバイトが、甲乙つけ難いような…ひどいレベルの 大激戦! 注文したものは、来ない! 白いご飯といえば、かやくご飯 を持ってくる。  せっかく美味しいのに、料理の出るテンポが桁外れに悪い。  次第に、まわりのお客さんたちも「料理来るの遅いわねえ!」と騒ぎ 出す。  とにかく注文したものが来ないのよ。  仕方がないから、茶腹も一時ではないが、お茶を飲んでると、お茶が 無くなる。お茶を注文すると、ずっとお茶が来ない。  アホンダラスなアルバイトたちの目がだんだんうつろになって行く。 「早く帰りたいので、デザートを出してください!」と、催促するも、 どうもデザートを発注した気配が無い。  10分ほどしたところで、もう一度デザートを催促。  アルバイトと店長らしき人が、相談し始める。厨房の奥で、もめてい るのがわかる。 「大変もうしわけございません。デザートはもうしばらくお待ちいただ けると…」 「どのくらい時間かかるの?」 「うっ…。もうしばらく…」  ダメだこりゃ! 「じゃあ、いいや。会計して! 帰る!」  午後6時に入って、もう午後8時30分ですぞ、皆様!  2時間30分!  東京を出た新幹線が、新大阪に到着しまっせ!  高橋尚子なら、もうゴールして、小出監督に抱きついてまっせ!  サッカーの試合なら、ロスタイムの時間だぞ。  先付けに、刺身に、豆乳鍋に、ご飯。わずか4品を食べるために、私 たちは2時間30分も費やしたわけだ。  不景気になって、就職事情が悪くなったのに、何で店員の質が向上し ないんだ。  ベテランをリストラして、給料安いからって、働けない店員ばかり集 めたら、お店は潰れてしまうぞ! いまこそベテランをつかうべきでは ないのか?  マンションに、宮本さんからいただいた、吉野の柿を食べる! 「甘〜〜〜い!」  うちの娘の将来に対する読みより、甘〜〜〜い!  さっきのお店のデザート食べなかったをちっとも後悔しない甘さだ。  大きい柿をパックマンのように、ばくばく食べる。 「さくまサン、ほんまに柿、大好きなんですね〜!」と、宮本さん。 「うん。果物のなかで、ずば抜けて柿が好き!」  午後10時。風呂に入る。今回、京都に来た第一の理由はこれ!  実はお風呂場を工事した。ユニットバスを伸ばしたのだ。  わずか10センチ伸ばしただけで、足がつっかえないようになった。
 私はどんなに忙しくても、毎日お風呂に入らない日がないというくら いのお風呂好き。我が家では「ビールにしますか? お風呂を先にしま すか?」の代わりに「柿にしますか? お風呂を先にしますか?」と いうほど…言うわけないが、そのくらいお風呂が好き。  だから京都のマンションのお風呂を大きくするのは、念願だったのだ。  きょうは初めて入湯なだけに、「極楽! 極楽!」とまではいかなか ったけど、広くなったお風呂場には大満足。  工事した人に、このチェック・ポイントを伝えるのが、今回の京都で の最初の用事。  明日は大阪に行く。
 

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