11月10日(土)

 2日続きの雨に、家に閉じこもっている。
 
 ビデオで『日本鉄道史』を見始める。
 明治5年、♪汽笛一声、新橋を〜のときに、西郷隆盛や大久保利通、大隈
重信なども列席していたのか。
 
 午前11時30分。家族3人、品川の高輪プリンス・ホテルへ。
 いきなり食い意地の張った娘が、真昼間から「ステーキを食いたい!」と
言い出す。ふとどきな娘だ。その挑発に乗る私も、私だが…。

 ホテル内にあるステーキハウスで、ランチ。
 ところがこのお店、お肉の味は抜群によかったものの、接客がひどい。
 玄関で店員同士がぺちゃくちゃしゃべっている。男同士で。
 器やお皿も色が剥げていたり、欠けていたり。
 空調の操作盤のカバーも割れたまま。
 ホテルのレストランもここまでレベルが落ちたか。
 かつて高級店は、ホテルに出店するのが夢だったのに。

 午後12時30分。本館地下で「高内秀剛展」を見る。
 益子焼きの巨匠で、大胆にして繊細な作風の陶芸家だ。
 赤ん坊がじゅうぶんベッドにできるくらいの大皿が展示されていて、勇壮
にして、雄大。この人の大胆さが自分にもほしい。
 手桶が欲しかったけど、断念。
 けっこう心残り。
 午後3時。帰宅。 『日本鉄道史』の第2巻を見る。第二次世界大戦まで来た。  昭和期、満州を走った「あじあ号」は噂には聞いていたけど、動いている 様を見たのは初めて。デザイン以上のとてつもない強いオーラを感じる。 すごいね。恐いね。あの時代のニッポン。  引き続き、『日本鉄道史』の第3巻を見る。  鉄道のフィルムより、社会情勢のフィルムがたくさん入っていて、楽しい。  午後6時。先週だったか、博多ラーメンのおつゆに、喜多方ラーメンの麺 を入れるという実験をやってみたが、きょうはその逆に挑戦!  喜多方ラーメンのつゆに、博多ラーメンの細麺だ!
 結果!  はっはっは。凡庸な味であった。  お金が無い頃、お腹さえ膨れればいいやと思って入った食堂のラーメンの 味だな、これは。ということは、博多ラーメンのおつゆに、喜多方ラーメン の麺は本当に美味しいという証明になる。 「喜多多ラーメン」。  これは商売になりますぜ、旦那!  食後はやっぱり、全日本VSキューバの野球を見る!  今年の「ワールドカップ野球」にあのシブチン巨人が、高橋由伸を派遣す るなんて、いったいどうしたんだ?と思ったら、日本テレビが中継か。  資本主義だから何やったっていいんだろうけど、いつもながら露骨だな。  そんなに視聴率欲しいなら、球団消滅のピンチに陥っているエクスポズを 買い取って、巨人の全選手を移籍させればいいのに。試合数も大リーグのほ うが多いから、中継数も増えるぞ。日本のプロ野球は2軍の選手でもじゅう ぶんだし、成績がよければ大リーグ行けるんだから、2軍の選手もがんばる ぞ。  中日、今中投手の引退は、惜しまれる。  全盛期、まったく打てそうもない雰囲気を感じさせる投手だった。 『ジャンプ放送局』の投稿作品「中日今中中三日」というギャグもなつかし い。  谷繁捕手は、やっぱり大リーグに行っちゃうのかなあ…。  優勝当時の選手がどんどんいなくなって行く。
 

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