10月22日(月)

 先週の『プロジェクトX』を見て以来、ずっと日清のカップ・ヌードルが
食べたくて、食べたくて、仕方がなかった。
 午前中、ついに日清のカップ・ヌードルを食べる。

 カップ・ヌードルを食べることなんて、たいした事件じゃないでしょうと
思うかもしれないけど、実は私が日清のカップ・ヌードルを食べるのは、6
年ぶりなのだ。脳内出血で倒れて以来、健康のためにずっとインスタント食
品を食べていない。一度だけ、焼きそばUFOを食べたっきりだ。

 いやあ。これほど美味しい、日清のカップ・ヌードルは無いねえ!
「お懐かしゅうございます!」と、思わずお辞儀しちゃったよ。
 昔、毎日カップ・ヌードル食べて、あの変に臭みのある肉を一時期嫌いに
なったこともあったんだけど、いまはあの肉が、なつかしのメロディを聴い
たときのように、美味しく感じてしまう。

 あの濃い、カップ・ヌードルのお汁も、飲み干しちまったよ〜〜〜!
 カップめんの底にたまった、わずかばかりの麺もズズズズズッ!
 うひょ〜〜〜、最後の残りが濃い味も変わらないなあ!
 
 こんなに日清のカップ・ヌードルひとつで、感慨深げになると思わなかっ
たよ。
 しみじみ…。
 しかも日清のカップ・ヌードルを食べながら、マリナーズの佐々木様が
さよならホームラン打たれるシーンを見て、深い悲しみに包まれる。

 このブルーな気分が充満したまま、きょう1日をすごす。

 よかったのは、家族3人で、ひさしぶりに近所の「樋口」で、手間暇かけ
まくった絶品の和食を食べられたぐらいのものだ。
 

-(c)2001/SAKUMA-