9月26日(水) 午前10時30分。嫁と高円寺の整体さんへ。 午後12時。高円寺駅で、ひろたたけし、井沢どんすけと待ち合わせて、 「薔薇亭」で、ランチ。きょうのランチは、みそかつ。 食後、不二家でひろたたけしと仕事の話。 午後2時。新宿さくらやで、ゲームキューブと、ゲームソフト10本ほど 買って自宅へ。 きょうは、「井沢どんすけオン・ステージ」! 片っ端から、いろんなゲームをやってもらって、今後の参考にする。 このいろんなゲームに対する井沢どんすけの罵詈雑言が、私にとって貴重 なデータとなる。しかし井沢どんすけ。敵に回すと恐いが、味方にすると、 もっと恐い男である。 最初、順調に「何だ、このゲーム! まったく意味がないよ!」「操作性 悪いなあ!」「画面の目線移動をちっとも考えてないな、これ!」「ステー タスの文字が小さくて読めないッすよ〜!」「何だ、このアイコン! 何に つかうんだ?」と、手厳しい指摘をしながら、3本目まで鮮やかにゲームを 葬って行ったのだが、4本目の『ルイージ・マンション』! ついに「味方にすると、もっと恐い男」の本領を発揮してしまった。 はまってしまったのだ。たしかにおもしろい! 少しずつ全貌を明らかにいていく、わかりやすい 展開。マリオを探しに行くという、わかりやすい目的。お化け屋敷で、震え ながら鼻歌を歌うリアリティ。調度品がこっちが予測した通りの動きを見せ てくれる。謎解きの難易度の心地よい難しさ。好感のもてる3Dグラフィック。 どれをとっても、さすが任天堂!と思わせる。 そんないいゲームなものだから、井沢どんすけがコントローラを離さなく なってしまったのだ! 「井沢くん! まだ君にやってもらいたいゲームが5〜6本あるんだけど…」 「ちょ、ちょっと、いま、これが…」 「井沢くん! 君はきょう『デビル・メイ・クライ』が見たいって来たんじ ゃないのか!?」 「えへえへえへっ!」 「4本しかゲームをプレイしてくれないんじゃ、近所の子どもを呼んだのと かわらんよ〜!」 「えへえへえへっ!」 「井沢くん! 『ウエーブレース』も見たいよ〜!」 「えへえへえへっ!」 「それより井沢くん! このあと大事な打ち合わせが控えているだから、セ ーブしてくれよ〜!」 「この歩く蜀台(しょくだい)の謎さえわかれば…!」 「セーブと関係ないだろ、井沢くん!」 「どうも、このお風呂が怪しいんですよねえ!」 「井沢くん、そろそろゲームやめてくれよ〜! 食事の時間が無くなってし まうよ〜!」 井沢どんすけ。敵に回すと恐いが、味方にすると、もっと恐い男である。 午後7時。『ルイージ・マンション』の虜になってしまった井沢どんすけ を引っぺがすようにして、自宅からいちばん近いお店「東の十七」へ。 途中合流の柴尾英令くんもいっしょ。 ほぼ15分で食べ終える。 午後7時30分。土居ちゃん(土居孝幸)が到着。 午後8時。ハドソン副社長の中本紳一さん、ハドソン桃太郎事業部の梶野 竜太郎くんが到着。 「ハドソン副社長」の肩書きを持つ人が来たことからして、その重要性が窺 えるだろう。ちなみ、井沢どんすけは帰ってもらっている。ははは。子ども 扱いだ。 もちろんこれほど重要な会議であるからして、内容は極秘中の極秘である。 ただ、少なくとも中本副社長の男気で『桃太郎電鉄』は、危機から救われ た。『桃太郎電鉄X(ばってん)〜九州編もあるばい〜』がシリーズ最後の ゲームになることから救われた。2Dスタッフを確保してもらう約束を取り 付けた。 午後11時まで、会議は続いた…。
-(c)2001/SAKUMA-