7月27日(金) 午後1時。築地のハドソンで会議。千辛万苦(せんしんばんく)、四苦 八苦、苦悩、苦悶、煩悶、懊悩、苦渋の連続で、へとへとのぐでぐで…。 途中で、降圧剤を一粒よけいに飲んだほど。 午前中に、銀座資生堂パーラーでカレーフェアのカレーが美味しかった とか、山野楽器でやっと元スクエアの神保彰さんのCDを見つけることが できたとか、梶野竜太郎くん、石崎仁英くん、平山めぐみサンの、ハドソ ン桃太郎事業部の人たちが、明後日に控えた私の誕生日を、不二家のケー キで祝ってくれたとか、たくさんいいこともあったのに、すべての喜びを 忘れてしまいそうなほど、会議で根を詰めて、衰弱の海底に、ぐったり横 たわる。会議のメンバーは、土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くん、ゲーム・ ディレクターの國政修くん、井沢どんすけ、アート・ディレクターのひろ たたけし。 午後6時。あらかじめきょうは長丁場になると予想して、銀座松坂屋で 買って来た釜めしを食べる。 しっかり、ひろたたけしが、釜めしを2個食べるという、デブ道一直線 の行動を取って、喝采を浴びる。 井沢どんすけの新ギャグ、相手に向って「オレの目を見ろ!」と言って おきながら、井沢どんすけは下を向いてしまうが、完成したとか、楽しい こともいっぱいあったのだ。 でも会議の産みの苦しみは、その何10倍、何100倍だった。 この辺のことは、いつか『桃太郎電鉄X(仮)』がうまく完成したとき に、明らかにされることだろう。 午後9時30分。午後1時から、まったく休憩無しの会議がようやく終 了する。 「ふわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜!」 こんな長い会議に付き合せてしまって、きょうのメンバーには本当に申 し訳ない! ここまで真剣な会議をしたのは、ファミコン版『桃太郎電鉄』以来だ。 かなり健康な身体に戻ったから耐えられたけど、脳内出血で倒れて、 1年以内にこんな会議をしてたら、一瞬にして、お陀仏だっただろうなあ。 「さよなら」って、「左様なら」って、書くんだったんだよなあ、なんて ことをふと思い出した。 午後10時。帰宅。 さて、明日から、私は取材旅行にでかける。 何でこんな時期にと思うかもしれないが、これもいまは多くを語れない。 取材というからには、仕事だから。 そんなわけで、また日記はしばらくお休みである。 今回は早くても、8月2日か、3日かもしれない。旅行の日記は書くの に、時間かかるんでね。 そんなわけで、しばらくでかけて来ます。 暑い旅空にならないといいんだけどなあ…。
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