7月25日(水)

 午前11時。嫁と新宿伊勢丹デパート7F「美食倶楽部」で、「涼月
(りょうげつ)」を食べる。「美食倶楽部」で、「涼月」などというと、
ものすごい高級料理を食べているようだが、何のことはない、豚の冷し
ゃぶ定食である。
 お昼のランチを食べただけ、味もそこそこ。  午後1時。築地のハドソンへ。  きょうも『桃太郎電鉄X(仮)』の打ち合わせ。  メンバーは、土居ちゃん(土居孝幸)、三上寛幸役員、柴尾英令くん、 ゲーム・ディレクターの國政修くん。  途中、疾風のように梶野竜太郎くんが現れて、疾風のように去って行 く。  スっとこどっこいマン、こと石崎仁英くんも来たが、私は会議に夢中 で、石崎仁英くんとは会話ゼロ。  この平均年齢およそ40歳の大人たちが、しかめっ面して議論百出、 紛糾していた内容とは以下の通り。 「桃鉄シリーズは、貧乏神が命なんだよ!」 「今回のゲームが是か非かは、貧乏神のお尻にかかっているんだよ!」 「貧乏神のお尻のブツブツがね…!」 「ぐ〜〜〜ッ!とカメラが寄って行って、どーーーん!と貧乏神のアッ プって難しいの? えっ? タイミングが!? 貧乏神のお尻は大切な んだよ〜!」 「こういう貧乏神の動きにしたらどうですか?」 「生ぬるいなあ!」 「『タモリ倶楽部』のオープニングみたいに、お尻をぷりぷりできない の?」
 本当はもっとテクニック的なことも言っていたんだけど、まあ、会話 の中心は貧乏神のお尻だ。来年、私は50歳になろうというのに、何で 貧乏神のお尻にこだわないといけないのか、ときどき自分でも情けなく なって来る。  でも『桃太郎電鉄』のゲームを買ってくれた多くの人たちは、貧乏神 の活躍を待っているよね!  待っててください! 今度もまたたくさん「やめろよなあ〜!」と叫 ぶような悪行がたくさん入っとります!  午後6時。食事してなお、会議を続けるか?となったが、貧乏神のお 尻問題で、全員へとへとになって、きょうはこのぐらいにしておいたほ うがいいという結論になる。消耗度はかなりのものだ。おでこのあたり が熱い!  午後7時。土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くん、私、嫁の4人で、 西麻布の「内儀屋(かみや)」に向っていたら、週刊『ヤングサンデー』 の石川享くんから電話が入って、菅沼真理(通称:すがねまチャン)さ んといっしょに合流することになる。  午後7時30分。気がつけば、「内儀屋(かみや)」に6人と、ひさ びさに賑やかな食卓。ほとんど1F貸し切り状態で、飲めや、笑えや!  だじゃれは、すがねまチャンにおまかせ!  あっちこっち話題が飛びまくりで、終って見れば、どんな会話をした か覚えていない。
 午後9時30分。なおも喫茶店で、たわいいもない会話。 「町で柴尾英令くんに似たおばさんを探してみよう!」と、まったく日 本経済の回復を腰砕けにさせるような会話の連続!  しかも、やっぱりすがねまチャンは若くて、週刊少年サンデーで連載 していた『男組』を知らなくて、エンゼル体操でおなじみのムキムキマ ンも知らなくて、せっかく私がTVで、ムキムキマンの後ろで踊ってい たというおいしい話を披露できずに終ってしまった。 『男組』のほうは、ライバルの神竜鋼次と、『ダッシュ勝平』の勝平く んは、おなじ高校二年生同士というギャグを言おうと思ったのに〜!  35歳以上の漫画ファンだけ笑ってくだされ!  午後10時。帰宅。 『桃太郎電鉄X(仮)』の仕様書の見直し、『桃太郎電鉄U(仮)』の マップ作りなど、あれこれちょぼちょぼ、けっこうたくさんお仕事の予 定!
 

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