7月15日(日)

 鎌倉長谷の家の庭にて、日光浴。
 竹細工のイスに座って、『北王子魯山人』(長浜功・双葉社)を読む。
 BGMは、ザ・ローリングストーンズ。

 …とここまで書けば、優雅の極みだが、3分と持たず、身体じゅうから
汗が噴出す。あぢぢ…。あぢぢ…。
 何なんだ、この暑さは! あわててクーラーの効いた部屋に避難。それ
でも汗が吹き出る。どういう天候なの? 地球最後の日?

 午前11時30分。とはいえ腹は減る。
 長谷駅の北にある「ヴェルグフェルド・カフェ」へ。	
 朝食はやっぱりここのサンドイッチにかぎる。
 きょうはヴェルグフェルド・セット。3種類のサンドイッチ、オープン
サンドが一皿に盛られて、焼かれたパンを齧る感触が極上!
 ほどなくして「ヴェルグフェルド・カフェ」に、うちの嫁と、菅沼真理 (通称:すがねまチャン)さんが東京から到着。  ふたりが注文し終わったあとに、「カメラのさくらや」から、TVがも うすぐ届きます!の連絡が入る。私は食べ終わっているので、あわてて家 に戻る。  きょうも鎌倉長谷の家にいろいろ宅配便が届く。  TVは、テスト・プレイ用の少し大きいやつ。24インチだったかな。  もっと大きいTVだと、お客さんが日頃ゲーム用につかう14インチ、 21インチから遊離してしまう。かといって、テスト・プレイ用に14 インチでは、グラフィックの一粒、一粒をチェックしづらい。  そんなわけで、この大きさのTVを購入。  午後1時。嫁とすがねまチャンは家に到着後、水着にきがえて、由比 ヶ浜の海へ。「若い男性たちを悩殺してきてね〜!」。  由比ヶ浜の浜辺は、地元のおっさんたちばかりで、若い男の子はほと んどいないことを知っていていうギャグである。何度も言うが、うちの 近くの浜辺は『ドラクエ7』のアミットさんの浜辺みたいなところだ。
 でも、すがねまチャンはナイス・バディだったよ!  えっ!? デジカメですがねまチャンのナイス・バディは日記で公開 しないの? もったいないねえ! 「たのみCOM」でリクエストして ください! って、そんなコーナーないか? いや最近のインターネッ トって、何でもありだから、うっかりしたことは言えないなっ!  私も浜辺で、日に焼きたかったけど、『桃太郎電鉄X(仮)』のテス ト・プレイが残っている。どうしても早く直したい場所がたくさんある ので、いますぐやらないとテスト・プレイ後半に間に合わなくなってし まう。 『桃太郎電鉄』シリーズだけは、来年に発売延期という事態は絶対タブ ーだからね! 「年末年始にすごろく!」という風習だけは死守せねば!  そのためにもテスト・プレイを続けねば!  昨日も、きょうも、こんなにいい天気なのに〜!  しかも午後から少し風が吹いてきて、我慢できないような暑さではない。  う〜〜〜、くやしい。  でも『桃太郎電鉄X(仮)』のテスト・プレイのほうが圧倒的に大切だ!  午後3時。やっとテスト・プレイでチェックした箇所の文章のほうを 書き終えたので、ちょっとでもいいからと、浜辺に出る準備。  なんとかゴムぞうりを履いて、玄関を出たら、向こうからふたりが戻 ってくるではないか! ありゃ! すごすごとバック、オーライ!  おお! ただでさえ黒い嫁が、また一段と日に焼けている。  私もずいぶん日に焼けたのだが、嫁といっしょにいると誰も「日に焼 けましたねえ!」といってくれない。  すがねまチャンも日に焼けただろうに、嫁と並んでいるとちっとも目 立たない。  けっきょくまた『桃太郎電鉄X(仮)』のテスト・プレイを始めてし まう。  集中してゲームを見ていけば、直したいところはいくらでも出てくる。  午後6時。嫁とすがねまチャンと3人で、ローストビーフのお店「鎌 倉山」に行く。鎌倉を代表する高級料理のお店で、実は10年前、井沢 どんすけといっしょに行って、入店を断わられたことがある。  まあ、当時の井沢どんすけの格好は学生そのもののみすぼらしい姿だ ったからなあ。スニーカーに綿のシャツに…ありゃ! いまの姿と変わ っていない。こりゃまた、失礼いたしましたッ! ドカ〜〜〜ン!  そういう冗談のような本当の話はさておき、「鎌倉山」である。  井沢どんすけのことがあって、その後私は一度だけこのお店に来たこ とがある。  そのときはあまり美味しいと感じなかったけど、きょうはどうだろう。  いかにも鎌倉山の豪邸を買い取って、お店にしたような格式の高さそ うなお店だ。テーブルの用意が出来上がるまで、ソファーで待たされる 間に、ビールがサービスされる。なるほど高級店の仕業だな。  海のものの前菜が出る。  へ〜〜〜、ホタテをケチャップ風味で食べるの? そんな食べ方する の初めてだ。ううっ、うまい! んまい! んまままま〜〜〜い!  こういうのって、誰が考えるんだろうねえ。  どれだけ失敗の上に、思いつくんだろうねえ。
 ローストビーフは、西洋風ドレッシングと、和風ドレッシングを選べ る。  私は和風ドレッシングで。  むむっ! むむっ! ふうっ。こ、こ。これは。  ローストビーフって、固くて口で食いきれないイメージがあるよね。 でもいま食べているローストビーフは、お肉というより、お刺身みたい なのよ。10年前に食べたときの味もこんなだったのかなあ。  そうか。高級料理って、その料理を味わうには万全な体調が必要なん だなあ。  昔ここを訪れたのは、コンビニ食にどっぷりの頃。コンビニのおにぎ りに、塩をかけ、梅干をめり込ませて食べていたような悪食(あくじき) 時代だったからなあ。私が味覚にめざめたのは、病気して、薄い味が判 別できるようになってからだからねえ。本当に私の食い道楽歴はまだ5 年目なのよ。  う〜〜〜ん。素晴らしい料理というのは、素晴らしい絵画を鑑賞でき る知識と経験と、健全なる肉体が必要なように、おびただしい経験値が 必要だってことですな。  10年前、井沢どんすけといっしょのときに、拒否されたのは、せっ かくの料理の味がわからないでしょ?というお店側のやさしさなのかも しれない。  井沢どんすけ! 近いうちに、このお店、リベンジしような! その ときはもうちょっとましな服装と、りりしい顔つきをしてくるように!   りりしい顔つき…ちょっと不安になって来た。  午後8時30分。横須賀線で、あっというまに原宿の自宅に帰ってくる。  さて、明日、明後日のこの日記はお休みである。  鎌倉から帰ったばかりだというのに、明日土居ちゃん(土居孝幸)、 カズ坊(関口和之)と、京都に行く。一泊して帰ってくるだけなので、 VAIOを持って行かないため!  ああ! 京都は暑そうだなあ!  
 

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