6月14日(木)

 大阪の児童殺傷事件。
 朝日新聞によると、宅間守は「すべてが自分中心で、身勝手。気に入ら
ないことは他人による挑発、策略と考え、自分は常に『被害者』だった」
と思われていたそうだ。
 こういう人って、けっこう身の回りにも多くない?

 午前10時30分。蔵人総合研究所の赤根豊くんが来て、経営のお話。
 いつも通り、私は嫁と赤根豊くんの会話を脇で聞いているだけ。
 ふんふん。経営状態は好調のようだから、ますます私の出る幕はない。 

 午後12時。赤根豊くん、私、嫁の3人で、新宿南口「夢てらす」に
行き、お好み焼きセット。ここは広島の物産を売っているお店だ。新宿
駅南口の真ん前という最高の立地なのに、このお店の存在を知っている
人は少ない。
 何でイベントやらないんだろうなあ。
 土・日に、広島出身の人、1割引きセールとかやったら、話題になる
だろうに。
 第一、ぷよまんを売らないといかんよ。
 実は赤根豊くんのほうから、広島の町おこしの企画をと言われたので、
ここに来たのだが、このお店に対する提案ばかり浮かんでしまう。

「空が破れたように」という言い方があるけど、梅雨の真っただなかで
すなあ。
 雨がじゃぶじゃぶ降っている。
 明日も雨だそうだ。
 何日も続くとイヤだけど、美味しい農作物ができるためには、一生懸
命梅雨にも働いてもらわないと。

 新宿サザンテラスの『スターバックス・コーヒー』で、さらに赤根豊
くんと、仕事のお話。赤根豊くんは32歳にして、いくつも会社を持っ
ていて、私が仕事のアイデアをいうと、即座に会社に電話して、検討さ
せる。
 外資系の会社の社長さんみたいだ。若いのにすごいなあ。

 午後2時。高島屋デパートを覗いたあと、帰宅。
 ビデオで『エリック・バードン&ジ・アニマルズ』を観る。
『朝日のあたる家』、『悲しき願い』などのヒット曲を持つグループだ。
 エリック・バードンのインタビューで回顧する形式なので、あの曲を
リリースしたときは、そんな精神状態だったのかと知ることができてお
もしろい。

 夕方、iモード・ゲームの「iさくまにあ」原稿を執筆。
 きょうが『さくま式東海道五十三次』の原稿。
 4月27日に行った、桑名のことを書くので、これは楽だ。行ったと
きにすでに構想がまとまっているし、日記にも一度書いた。興味のある
人は、日記と読み比べてみてください。

 午後6時。雨なので、外に出る気がしない。
 伊勢丹の地下で買って来てもらった「なだ万厨房」のお弁当を食べる。
 いまのところ、デパート地下のお弁当では、この「なだ万厨房」がい
ちばん美味しいな。崎陽軒のシウマイ弁当は別ね。
 私にとって、不二家と、崎陽軒の味は、グルメの枠を超越しているから。
 
 食後、夕方にエリック・バードン&ジ・アニマルズを見たついでに、
DVDで映画『ウッドストック』。
 1969年ニューヨーク郊外で開かれた「愛と平和と音楽の祭典」に
40万以上の人が集まった。戦争に反対し、ドラッグに酔いしれた若者
たちの記録映画だ。
 当時、私もけっこう影響を受けたほうだが、いまや当時の影響がまっ
たく薄れていて、身体のなかにほとんど残っていないことが確認された。
 こういう消え方っていうのもあるのかなあ。

 それより、当時「斬新!」という言葉で評価されたものは、のちにな
んと滑稽に映るものか。
 

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