5月21日(月)

 さくまにあの丸倉よしのサンから、メールが来た。

こんにちは、さくまさん。丸倉よしのです。
本当に義務感だけで大河ドラマを見てらっしゃるようですね。
「北条正宗」って・・・・「北条時宗」ですよ。
 
 はっはっは。私は昨日の日記で、「北条正宗」と書いていたのか。はっ
はっは。本当に義務感で見ているなあ。つい1回目からかかさず見ている
から、全部見てみたいだけなってるなあ。

 だって、戦(いくさ)とか全然無いから、画面に変化が乏しいのよ。時
期も、蒙古が攻めてくるからどうしようとうろたえている頃なんで、出演
者全員座って、評定しているだけ。座って演技をしてるいだけで、迫力の
あった渡辺謙さんがいなくなったから、余計に動きがないように見える。
下手くそな新人漫画家のバストアップだらけの漫画みたいだ。

 そんなわけで、昨日はひさびさに午前0時前に就眠。
 鎌倉の海で日に焼けて、疲れたようだ。

 午前6時。起床。さて、本日は、買い物ラッシュ・デー。
 先週鎌倉に行って生活してみたら、足らないものがけっこう出たので、
あれこれと買う日。
 午前中はまた、クイズ問題作り。

 午前11時。まずは、新宿高島屋にて、工具セット、ベッドサイド・テ
ーブル、書棚などを購入。

 引き続き、大塚家具で、ベッド。
 鎌倉にベッドは買ってある。でもシングルベッドを買ってしまったのだ。
 寝相も悪いのだが、夜、本を読みながら、寝返りを打つと、下半身だけ
ズリッと下に落ちること数回! これはどうしても買い換えてほしいと嫁
におねだりしていた。いずれにしても私が原宿も、京都もセミダブルベッ
ドだったことを忘れてシングルベッドを買った失敗である。

 さらに、カメラのさくらやで、冷蔵庫。
 鎌倉の冷蔵庫は、いかにも独身者用には、ちょうどいいくらいの大きさ
だったので、家族で料理するとなると、小さかった。
 それにしても最近の冷蔵庫って、何?
 ドアのところに、デジタル数字がついていて、あれやらこれやらいろん
なことができるようだけど、さっぱりわからず。ドアを開ければ、しゃべ
りまくる。うるさいったら、ありゃしない。
 けっきょく、何もついていない単純な冷蔵庫にする。

 電子レンジも買ったけど、レンジのなかに網がついていたり、二段にな
っていたり、さっぱりどれを買ったらいいのかわからない。
 昔はお金さえあれば、いちばん値段の高いものを買えばよかったのだが、
いまはいちばん値段の高いものを買うと、機能が多すぎて、不便。
 けっきょく、トーストとか、卵とか、絵のついボタンの単純なやつにす
る。

 ホームプレートですら、3段重ねとか、わけのわからない製品が発売さ
れていて。混乱する。

 とにかく、すべて単純でわかりやすいものを購入!

 午後3時30分。帰宅。
 歩き疲れたので、仮眠しようと思いつつ、この仕事を終えてからといい
ながら、ずっと仕事をしてしまう。

 そういえば、せっかく「桃太郎電鉄人形焼」が完成したのに、モデルで
ある榎本47歳に、人形焼をプレゼントしていないことを思い出して、電
話する。
「えのクン、ひさしぶり! 実はね、えのクンが、人形焼になったんだよ!」
「ホームページの日記で見ましたよ!」
「何だ、知ってたのか、くやしいなあ! 急に見せて驚かせてあげようと
思ったのにな!」
「でも、すごいですよねえ、人形焼になっちゃうなんて〜!」

 というわけで、突然ながら、夜、いっしょに食事をすることになる。
 えのクンが来れるならと、土居ちゃん(土居孝幸)も呼ぶ。
 この3人で、会うのは、1年ぶりぐらいかもしれない。

 待ち合わせの時間まで『マイ・フェア・レディ』を見て、すごす。マイ
ブームのオードリー・ヘップバーンだ。へ〜、『運がよけりゃ』って歌は、
映画のなかでは、こんな下品な内容の歌だったんだあ。子どものころには、
わからないことだなあ。とにかく昔見て感動した映画をすべて見返したい。

 午後6時。うちの近所の和食料理の「樋口」で、私、嫁、榎本47歳、
土居ちゃん(土居孝幸)。
 さっそく、のっけから、えのクンは、かつて『ジャンプ放送局』の会議
室に入ってくるときのポーズをやってくれる。
「えのクン、きょうはギャラ出ないんだから、そんな無理して演技するこ とないんだよ!」 「あっ、そうかあ。ははは!」 「えのサン、ビールでも飲む?」と、土居ちゃん。 「いや、ビールは尿酸値が上がっちゃうから、ダメなのねん。プリン体の 数値も上がっちゃうから、できれば日本酒で…」  やだねえ、すっかり身体の数値が話題の中心になる年齢になってしまっ た。  しばらく、えのクンのくも膜下出血と、私の脳内出血話で、対決。よく 考えたら、ふたりとも恐ろしい病気の経験者である。  そうそう。忘れちゃいけない! 「桃太郎電鉄人形焼」を、えのクンに贈呈!
 ポーズの付け方が、昔とま〜ったく変わっていないなあ! 「えのクン、景気はどうよ?」 「まだローンの利子がたくさん残っていて…」 「今年の社員旅行は?」 「函館の予定なのねん!」 「何だ、儲かってるんじゃないか!」 「毎年、毎年、なんとか乗り切っているのねん!」 「話題が変わらんなあ!」 「えのサン、高松行こうよ! おごるよ!」と、土居ちゃん。 「えっ!? おごってくれるの?」 「讃岐うどん、180円!」 「がく〜ん! でも、うどん好きだから、いいのねん!」 「ああ、そういえば、えのクンに事後承諾でOKもらわないといけないこ とあったんだあ!」 「何? またお尻出してる写真じゃないでしょうね!」 「近い! ちゃんと洋服着てる!」 「『桃太郎電鉄X(仮)』の全物件を買い占めしたら、貧乏神のモデルは この人だっていう企画で、えのクンの写真をつかいたいんだ!」 「いいよね、えのクン!」 「ううっ!」 「今度、國政修くんというのが、一応挨拶に行くから!」 「契約書持って! 契約書の文面は、『以後、一生何でも桃太郎チームに 服従を誓います。榎本一夫』って書いておくから、判子押してね!」 「ううっ! ひどい!」
「えのサン、totoとかやってるの?」 「毎回500円ずつ買ってるよ!」 「当たった?」 「全部ハズレ〜!」 「やっぱりかあ!」 「4個外れが、3回ぐらいあったんだけどなあ!」 「あまり惜しくないレベルだなあ!」  ほかにも子どもの話など。長男がドラムやっていて、次男がエレクトー ンで、娘がピアノで、えのクンが、ベースを持っているという話から、バ ンド作って、また一攫千金を狙っているなあ!という話題に。 「バンド名、エノソン・ファイブとかいうんじゃないだろな!」 「ちゃんとエノ損ファイブと、ギャグが入ってる〜!」 「どうも、ジャンプ放送局のときからのギャグ・パターンが抜けきれない なあ!」  なんだかひさしぶりに楽しいひととき。  やっぱり昔から友人と美味しい物を食べるのはいいなあ。  お店の人が「デザートは、マンゴーと葛きりのどちらになさいますか?」 に、土居ちゃんが「マンゴーかな…?」  すかさず私が「土居ちゃん、葛きりは、あの穂積の葛きりだよ!」 「えっ! あの葛きりかあ! 葛きりにしよう!」 「えのサンも、葛きり。穂積の葛きり美味しかったもんなあ!」
 最後は、この次はえのクンが、親戚が今月号の『ダンチュー』で6ペー ジも特集されてたお店をやっているので、そのお店でごちそうしてくれる ことになった。  ううむ。どうやら本当にえのクンのところの経営は順調のようだなあ。  不景気になると、強いからなあ、あの男は! 元から万年不景気だから。 おあとがよろしいようで…。  午後9時。散会。  帰宅後、ふたたび『マイ・フェア・レディ』の続きを。  見終わったら、きょう高島屋のHMVで買って来た『オードリー・ヘッ プバーン・フィルムス』を見るのだ。  すっかり毎日がオードリー・ヘップバーンでござる。
 

-(c)2001/SAKUMA-