5月13日(日)

 午前9時。全日空クレメントホテル高松ロビー。
 さすがにこのホテルは、ほかの高松のホテルが足元にも及ばない設備だ。
 新高松駅の真ん前だし、部屋からは海と、フェリー乗り場と、屋島が見え
るし、いうことなしだ。おべんちゃらでなく。もし今回のことがなくても、
このホテルに泊まったら、次からずっとこのホテルにすることだろう。
 
 昨日から、石崎仁英くんがきょうのイベントについて、もめているようだ。
 何でもきょうの新高松駅オープンの記念式典に、キングボンビーの着ぐる
みで出させてほしいと、JR四国の梅原社長に、必死に食い下がったような
のだ。
 はっはっは。石崎仁英くんらしい。
 記念式典は、さすがに香川県県知事、高松市市長なども、出席する式典だ
からねえ。桃太郎の着ぐるみならまだしも、キングボンビーはねえ…。
 本来なら、国土省の扇千景大臣も参列する予定だったような、荘厳なイベ
ントだからねえ。

 けっきょく記念式典が始まる前の新高松駅なら、キングボンビーの着ぐる
みが登場してもいいということになったそうだけど、その後の話を聞くと、
どうもその記念式典の脇にもちゃっかりキングボンビーのまま踊っていたそ
うだ。しかも石崎仁英くんは、着ぐるみのなかに入っていたので気づかなか
ったようだが、JR四国梅原社長の真ん前で、軽快に踊っていたそうな。
 ああ見えて、仕事のことになると、石崎仁英くんは熱血漢だ。

 午前9時30分。高松駅へ。
「BIG KIOSK(ビッグ・キヨスク)」というコンビニっぽいお店で、
桃太郎電鉄人形焼が売られていた。ピンク色のパッケージが目立つぞ〜! 
早くも石崎仁英くんのキングボンビーが、お店の前で踊って、桃太郎電鉄人
形焼の宣伝をしている。
 子どもたちが人形焼を買って行く姿を見るのは、うれしいことだ。 
うちの家族と土居ちゃん(土居孝幸)の4人は、高松駅の喫茶店で、コー ヒーブレイク。
 私は朝がいちばんお腹が減るので、食事したいというと、午前11時か ら、新高松駅の脇のサンポート高松エリアで、あの讃岐うどん最大の知名 度を誇る「山越(やまごえ)」というお店の麺をつかったうどんが食べら れるという。  その麺が食べたいから、いまほかで讃岐うどんを食べると、「午後4時 からのイベントが始まるまでに、3回うどんを食べないといけなくなりま すよ!」と、土居ちゃん(土居孝幸)がいう。回数が合わないではないか!  午前11時。サンポート高松で、山越の麺のうどん。  午後1時30分。ゆめタウンの近くの「あたりや」で、讃岐うどん。  すでに土居ちゃんの麺食いスケジュールは決まっているようだ。  しかもわが家族は食い道楽だから、すでに土居ちゃんに同調してしまっ ている。 「じゃあ、土居ちゃん、いま讃岐うどん食べても、午前11時と、午後1 時30分にも、うどん食べるの?」 「うん。ははは!」  恐るべきさぬきうどんではなく、恐るべきは、うちの家族に土居ちゃん だ。  でも讃岐うどんの名著『恐るべきさぬきうどん』には、1日5杯も6杯 も食べる麺マニアの人たちのことが書いてある。  もうひとつの讃岐うどんの名著『うまひゃひゃさぬきうどん』(さとな お・コスモの本)では、作者自ら3日間で、15軒の讃岐うどんのお店で 食べたことが書かれているのだ。  700軒あるといわれる讃岐うどんのお店のそのどれもが微妙に違う味 だし、建物が珍奇だったり、食べ方が変わっていたりするので、マニアが つきやすい食べ物だ。 「セルフうどんのお店」では、自分で麺を湯がくということを、前回高松 に来たときの日記で書いたと思うが、讃岐うどんマニアが絶賛するお店の なかには、山の奥深くにお店があって、地図にも書きづらいような場所が 多いそうだ。  しかもそういうところのお店は、麺を自分で湯がくのはあたりまえ、薬 味のネギは、うしろの畑から引っこ抜いて、自分でとんとんとん!と切っ て入れてくれというお店もあるそうだ。ネギまで、セルフ!? 「恐るべきさぬきうどん」でしょ?  午前10時。さて、いまから讃岐うどんを食べると、1時間後にもサン ポート高松でもうどんを食べないといけなくなるようなので、開店時間前 のサンポート高松の前で待つことにする。  これがまた悠長な土地柄ならでは。行列をどこでしたらいいかの指示が ない。  広場に無造作にロープが一本張られているだけで、これでは競馬の横一 線、いっせいにスタートになってしまうではないか!  30分も立っていると、私は立っていられなくなって来た。  土居ちゃんたちが並んでいてくれるというので、私は新高松駅で休ませ てもらうことに。新高松駅では、ブラスバンドが入っていて、午前11時 30分からのセレモニーの準備をしている。  きょうは、あっちでもこっちでも、セレモニー、セレモニーの連続だ。
 午前11時になる前に、携帯に電話が入る。  サンポート高松が、時間を早めてオープンしたようだ。すごい人の数だ ったからなあ。いるいる、とくに讃岐うどんの前には、長蛇の列が!  広場のテーブルで、讃岐うどんを食べている土居ちゃんたちのところに 行くと、何人かの人たちと挨拶している。あれ? あれはさくまにあの みなさんではないか! 昨日も来てくれた高木明光くんに、吉良孝二くん、 杉田わいんサン夫婦、おお! ひさしぶり! ハムスター漫画でおなじみ の草加伊織さんだあ! 「ははは。やっぱりここにいるとバレちゃったかな」と土居ちゃん。  みんなも讃岐うどんを食べに来てみたそうだ。  長蛇の列を見て、これは無理だと思ったらしい。  本当にすごい行列だもの。  さくまにあのみなさんが移動後、山越の麺をつかったという讃岐うどん を食す。意外と麺がやわらかい。どうも私は銀座「さか田」の、イカのよ うに弾力のある讃岐うどんを捜し求めているようだ。  しかもイベントでスタッフが不慣れなせいか、天ぷらの揚げが甘くて、 竹ちくわのなかに、片栗粉のダマが煮えずに残ってしまっている。 「う〜ん。いまいちだなあ!」と言いながら、土居ちゃんはスープをほん の少しだけ残してたいらげている。言ってることと、やってることが違う じゃないか!  食後、若干時間があるので、どこかひとつぐらい取材したいものだと、 新高松駅前の地図を見て、行けるところはないかと検討する。  2時間弱しか、時間がないので、小豆島は無理だ。  うちわの生産日本一の丸亀市には、丸亀城もあるので、非常に心そそ られるものがあるのだが、もうあと1時間余分に時間がほしいなあ。  と思って、地図を見ていると「綾南(りょうなん)町うどんセンター」 の文字を発見! これは行っておかないといけないでしょう!  タクシーの運転手さんに聞くと、30分で行けるという。それは好都合。  綾南町に向う。  運転手さんの名前は、倉山明さんといって、字面だけ見てると鳥山明く んみたいだ。にこやかでおもしろい人なので、いろいろ讃岐うどんのこと や、高松のことについて取材する。 「運転手さん、こっちはやっぱりお正月のお雑煮のお餅のなかに、あんこ が入っているんですか?」 「当然ですよ!」  ははははは。大爆笑になる。  香川県では、お雑煮のお餅のなかに餡子(あんこ)が入っているのだ。 しかもお汁は、白味噌と来たもんだ。甘い+甘いのお雑煮なのだ。  県民性について書かれた本は、何10冊となく読んでいるけど、こうし て現地の人にきっぱり言われると、実感が違う。  狭いようで、日本は広い。  お正月が近くなったら、このお雑煮を食べに高松まで来てみようかなあ。  ワシントンホテルの裏の何とかというお店で、高松風のお雑煮が食べら れるといっていた。  午後12時。「綾南町うどん会館」と書かれたところに到着。ここは 「滝宮(たきのみや)」と呼ばれる「道の駅」でもあるようだ。
 何でも滝宮は、讃岐うどんの発祥地だそうで、西暦789年空海さんか らうどんを伝授された智泉大徳とかいう人が、両親に食べさせたことから、 讃岐うどんが広まって行ってそうだ。  だったら、空海が讃岐うどんの開祖といったほうが、話題性があるので は?と、軽いツッコミを入れておく。 「綾南町うどん会館」は、まあ、道の駅といったほうが正しい。  うどんについての資料は、高校の文化祭の教室分よりも少ないくらい。
展示はこれだけ…
 わざわざ来るほどではない。  四国の名産品が売っているので、こっちは取材にはなるけど。  お土産品売り場で、さぬきうどんアイスを発見!  これはさっそく食べてみねば!  さっぱりうどんアイスと、純こってりうどんアイス、超こってりうどん アイスの3種類。  さっぱりうどんアイスを食べる。  5ミリ四方ぐらいの冷凍うどんが、アイスのなかに入っている。固い。 一瞬歯が抜けたのかとあせる。あの歯がポロッと抜けたときのような感触 だ。  超こってりは、いりこ入りだそうで、たしかにいりこの匂いがぷうんと する。
   うどんアイスは、いまいち、いまにぐらい。  ひどい物を食べてしまった〜!と話題にもできないレベルだけに、中途 半端。  それより、えび天、さしみ天といった、さつま揚げ風の天ぷらが美味しい。  素朴で、買い食いの気分によく合う。  まさにドライブインに、さつま揚げは、よく似合う。
 いったん全日空クレメントホテル高松に戻って、総支配人の宮本盛治さん とご挨拶して、高松市三条町へ。  元ナムコのきっしいサンも絶賛していた讃岐うどんの「あたりや」へ向う。    あれれ? 車は、パチンコさんに入って行くぞ!  しかも、パチンコ屋さんの地下? ええっ? どこに行くんだ?  むむっ。地下だと思ったら、広い青空駐車場に出た。  まだパチンコ屋の敷地内だぞ、ここは!  あっ! 駐車場の隅っこに、プレハブ住宅よりも大きなお店が!  ここが「あたりや」なのか!  すでにすごい行列ができている。
   すっかり私たちとなかよくなってしまったスミレ・タクシーの倉山明さん が「うどんは回転が早いから、すぐ順番が来ますよ!」と。  倉山さんは、うどん好きだから、いろいろ教えてくれる。  このお店のしょうゆうどんは、いつもうちが「さか田」で食べている生じ ょうゆうどんなのだそうだ。  メニューの「あつあつ」は、ゆでた麺に熱いスープ、「ひやあつ」は、ゆ でた麺に冷たいスープ、「ひえひえ」は、冷たい麺に、冷たいスープという 分類になっていて、大と小の2種類があって、大でも250円、小だと 150円だったかな?  とにかく安い。  しかも注文して、丼に麺とスープが入ったものをもらうのだが、料金後払 い。伝票がないのだ。さらに店内のガラスケースに、げそ天とか、じゃこ天 とか置いてあるのだが、全部1枚100円。100円はいいのだが、勝手に 取って、あとで自己申告する制度らしい。って、そんなの制度って言わない よなあ。  あげくに、このガラスケースには「天ぷら100円」の文字以外何も書か れていない。  どれがげそ天で、えび天で、じゃこ天だかわからない。コロッケは見た目 でわかるが中身は何が入っているのかわからない。    不思議なお店だなあ。  うちの娘がみんなにセルフ・サービスのお水を持ってきて「はい、山の水 1号、2号です!」とか冗談をいっている。ロンブーか?と思ったら、お店 のすみっこにあるお水のタンクに、本当に「山の水1号」「山の水2号」と 紙が貼ってあるではないか! もはや不思議なこと連発で、何で「山の水1号」 「山の水2号」というのかを聞くことすら忘れた。  ただこの「山の水1号」「山の水2号」は、むちゃくちゃ清冽な味。キン キンに冷えていて、美味しいったらありゃしない。    うどんのほうも、ついに出た!  私が捜し求めていた、ぷりっぷりっのイカのような弾力の固い、固い麺だ。 この歯ごたえ! 押し返してくる力強さ! こういう讃岐うどんが食べたか った! きっしいサンが「ストロングでおいしい」といっていたのが、よく わかる。
   友人で本当に美味しい物を食べたときに、「マイルス・デイビス!」 「おいしくって、マイルス・デイビス」とくだらないだじゃれをいうやつが いたけど、いまの私はバカにすることができないくらい、ボキャブラリーが 枯渇している。 「おいしい!」という言葉以外、浮かばないのだ。  いまのところ、高松の讃岐うどんランキングは、1位・あたりや、2位・ 松下。まだ3位を決めるほど、データが少なすぎる。 「恐るべきさぬきうどん」のグループが提唱する「さぬきうどん八十八ヶ所」 を巡礼しようかなあ。  午後2時。「ゆめタウン高松」へ。  郊外のちょっとした大きいスーパーを想像していた私たちはびっくり。  まるで大阪城ぐらいの広さだ。  この大きさより小さなテーマパークはいくらでもある。  コトデンそごうは、この「ゆめタウン高松」の出現のせいで潰れたといわ れているそうだけど、わかる気がする。  だって、「ゆめタウン高松」のなかには、郵便局や整体まで入っているの だ。もちろん銀行も。ここですべてのことがすんでしまうなら、小売店なん かに行く必要がない。資本主義だから、仕方がないのだろうけど、これでは 商店街が太刀打ちできない。商店街は、IT産業に変貌するしか道はないの かもしれない。  立地という点でも、広大な駐車場を有する「ゆめタウン高松」に勝てるわ けがない。それほどすごい! 「ゆめタウン高松」の中央広場の食品館寄りのところで、桃太郎電鉄人形焼 が実演販売されている。  きょうは発売当日ということもあって、人形焼の型に、鯛焼きの粉とつぶ あんを入れたものを、1個40円で売っていた。これも美味しい。しかも出 来立てだ。
   すでに午前中から、売り出して、半分売り切れてしまったようだ。  すごい、すごい!  今後もこの中央広場の近くの食品館で、桃太郎電鉄人形焼は売られている ので、お近くの人は、ぜひお立ち寄りくだされ!  午後2時30分。FMマリノの酒井秀樹くんと、土居ちゃんの3人で 「ゆめタウン」の近くにある「株式会社 久本商店」へ。県下随一のお酒の 卸業を営んでいる会社だそうだ。  ここの社長の佐藤哲也さんという人が、もともと今回の桃太郎電鉄人形焼 のきっかけを作ってくれた人なのだそうだ。  全日空クレメントホテル高松の宮本盛治さんが、人形焼みたいなものを桃 太郎で作ろうとしていると話が出たときに、童話っぽい絵の桃太郎で作ろう としていたので、佐藤哲也さんが「桃太郎なら、いい絵がありますよ! こ っちの絵にしたほうがいいですよ!」と勧めてくれたのだ。
   というのも、佐藤哲也さん、今年41歳の若い社長さんで、なんと週刊少 年ジャップを子ども頃に創刊号から、かかさず買っているジャンプ・フリー クで、熱狂的な『ジャンプ放送局』ファンだったのだ。  とうとう『ジャンプ放送局』のファンで、会社の社長さんが出現してしま ったよ〜! 土居ちゃんと私にとって、本当に『ジャンプ放送局』は、財産 になっているなあ!  余談では、いま広末涼子ちゃんが、ビールのCMで「さぬきうどん…」と かいっているCMが流れているけど、あれの仕掛け人も、実はこの佐藤哲也 さんなのだそうだ。ちなみにあの撮影現場は、かの「山越」のお店をつかっ たとのこと。  意外なところで、意外な人たちが動いているもんだなあ。  今後も佐藤哲也さんとは、何かといっしょに仕事をしていくようになりそ うだ。  午後3時。「ゆめタウン高松」に戻って、FMマリノのパーソナリティ・ 徳増克美さん、営業デスクの土井琴美さんと、午後4時からの公開録音につ いて、打ち合わせ。  サンポート高松で、大活躍の石崎仁英くんが合流。  腕が真っ赤になっているので、日に焼けたのかと思ったら、キングボンビ ーの着ぐるみのなかに入って、腕を振っているので、キングボンビーの短い 腕がこすれて、腫れ上がってしまっているのだ。  いつもスケベな話ばかりしている石崎仁英くんだが、仕事に入ったときの 石崎くんの精力的な動きと、ガッツには本当に頭が下がる。  まだこれから午後4時からの公開録音でも、キングボンビーに入るのだ。  こういう必死の宣伝活動をしているところをゲームを作っている側の人間 が見るべきだよ、ほんと。  午後3時45分。「ゆめタウン高松」支配人の河野光晴さんにご挨拶。  こういう人が、この巨大なスーパーを動かしているんだなあ。  午後4時。中央広場特設ステージで、ラジオの公開録音開始。  キングボンビーが会場を踊りまくる。  子どもたちに受けるなあ、キングボンビーの着ぐるみは!  みんな口々に「大きい!」と驚いている。  通りがかりの人も「あっ、キングボンビーだ!」と叫んでくれる。  ゲームを作っている側にとっては、100万本売れてますとか、桃太郎シ リーズは累計で、1000万本を突破していますといわれても、ちっともピ ンと来ないのだが、まったくごくふつうの奥様たちが「あれってキングボン ビーよね」と言っているのを聞くほうが、実感が湧く。  杉田わいんサン夫婦、高木明光くん、吉良孝二くん、草加伊織さんたちも、 すでに広場の中央に陣取っている。  ほかにも、メールで、『ジャンプ放送局』時代の準優勝者もっこりスライ ムくんも来るといっていたけど、どこに来ていたのかな? 高木明光くんの ように、いつもラジオのイベントになると、スケッチブックに「高木明光」 とか、桃太郎の似顔絵を書いて、こっちに見せてくれるとわかりやすいのだ が。  でもスケッチブックに「もっこりスライム」と書いて、こっちに向けて見 せるのは、ちょっと恥ずかしいかあ。
   パーソナリティの徳増克美さんに、高木明光くんが大阪から来ていること を教えると、高木明光くんを壇上に呼んで、インタビューする一幕も。  よく考えたら、吉良孝二くんは岐阜から来てるのだから、もっと驚いても らえたかもしれない。岐阜の位置を知らない人もいるだろうけど。  とにかく、高木明光くんたちのおかげで、会場が盛り上がった。  ありがとうねえ!  午後5時。公開録音終了。  このあと土居ちゃんと石崎仁英くんは、帰りの飛行機までにまだもう少し 時間があるので、ジャンケン大会に出演。  うちの家族は、午後5時57分の電車のチケットを取ってしまったので、 その場から高松駅へ。  時間の余裕を見ていたつもりだけど、みんながきょうの高松駅の混雑振り は、尋常でないから、早めに行ったほうがいいと勧めてくれたので、高松駅 に向う。  心配された車の渋滞もなく、午後5時30分には、高松駅に着いた。  電車の時間まで、駅のコンコースで、阿波踊りをやっていたので、見る。
   午後5時57分。マリンライナー50号で、岡山に向う。  座席に座って、文庫本を4〜5ページ読んだところで、熟睡!  瀬戸大橋を越えるまで、熟睡!  今回のほうが、初めて会う人も少なかったし、主役は、石崎仁英くんのキ ングボンビーと、桃太郎電鉄人形焼だったから、気が楽だったんだけど、そ れでも強い陽射しのせいで、疲れたようだ。  午後6時58分。岡山駅で新幹線に乗り換えると、後ろから、さっきまで 「ゆめタウン高松」にいた高木明光くんがいるではないか! 聞けば、これ から大阪で仕事があるので、みんなより早く帰ってきたというではないか!  そんな仕事のぎりぎりまで、うちらのイベントに来てくれていたなんて!  とくに高木明光くんは、土・日の両方に来てくれていたんだよ。  高木明光くん、君は「さくまにあの鑑」だ! ありがとう!  午後8時9分。京都駅着。  八条口で、ヤサカタクシーの宮本さんが、出迎えてくれる。  荷物を京都のマンションに置いて、仏光寺油小路西入ルの「藤むら」へ。  初挑戦! 和風肉料理のお店とある。  焼きしゃぶしゃぶという料理名を聞いただけで、土居ちゃんと柴尾英令く んの眉毛がぴくりと動きそうだ。  この2日間、うどんばっかり食べていたから、うちの親子はお肉を食べた くなったようだ。  焼肉風なんだけど、お肉を甘いポン酢につけて食べる。  この食べ方が非常に新鮮。
   ついつい疲れていたせいもあって、わんこそばのように、ぽいぽいお肉を 食べ過ぎ! そろそろセーブしようと思ったときには、時すでに遅し。せっ かく今年最低を記録した体重は、最高値にまで戻ってしまった。    午後9時。堀川五条の「ロイヤルホスト」で、宮本さんと談笑。  京都駅で宮本さんに、桃太郎電鉄人形焼をプレゼントしたんだけど、早く もヤサカの営業所にいた人たちが「おいしい! おいしい!」といって食べ てしまったそうだ。  本当に美味しいのだよ。全国発売にならないかなあ。  いまのところこの人形焼の売り上げは、うちにもハドソンにも関係ないん だけど、これだけ高松のみなさんが、必死になってくれると応援したくなる。  というわけで、桃太郎電鉄人形焼を売っている場所をおさらい。 ・JR高松駅を始めとする、JR四国のKIOSK(キヨスク)。 ・全日空クレメントホテル高松1Fのハリカショップ。 ・ゆめタウン1F中央広場から、食品館に向ったあたり。  四国旅行のお土産には、ぜひぜひ「桃太郎電鉄人形焼」を!  『桃太郎電鉄』と、高松。  今後不思議な展開を見せて行くのかもしれない。  いまのところは『桃太郎電鉄X(仮)』を素晴らしいゲームにすることに 専念しなきゃ! そうそう! 『桃太郎電鉄X(仮)』の高松駅の物件に、 緊急で、この「桃太郎電鉄人形焼」を入れたよ。「桃太郎人形焼屋」という 名前でね。  グラフィックまでは、もう入らない!  収益率などお楽しみに!
 

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