5月2日(水) ナムコを卒業(退社)した、岸本好弘さんが、1ヶ月間桜を追いかけ て日本中を巡ると宣言して、本当に追いかけ切りました。 おめでとうございます!と、「まったくもう! 悔しいぞ!」という 言葉を送ります。最後に弘前の桜を持ってきたのが、粋ですな。 詳しいことは「きっしいの桜追い旅」をごらんください。 午前11時30分。西武池袋駅。 嫁と、ちちぶ13号レッドアロー号に乗る。 午後12時40分。西武秩父駅着。 きょうは旅行ではない。 嫁のお父さんが、病気で入院しているので、そのお見舞い。 といっても、お父さんは元気で、外出許可証を出して、車を運転して、 喫茶店に行ってしまう。傍から見れば、日本庭園風の喫茶店の石段をよ ろよろ降りて行く私のほうが病人に見えることだろう。 たまたま不動産屋さんを呼んでいたので、私、嫁、お父さん、嫁の お姉さんといっしょに、秩父の物件を見てまわる。 坪10万円とか、15万円といった、東京では考えられないような金 額が不動産屋さんの口から飛び出す。 40坪、中古住宅付きで、550万円、国道沿いなんて聞くと、買い たくないのに欲しくなってしまうよ。もう私は江戸、室町、鎌倉の三幕 府を買い占めたから、いらないけどね。 小鹿野(おがの)とか、荒川とかいう場所を見てまわる。 さすがの私も、この辺の地理にはまったくうとい。 京都北山の山林のように美しいところだなあと思う。 ちょうど雨が降り始めて、私の好きな東山魁夷さんのけぶる杉林とい った感じで、山水画を見ているようだ。 午後4時21分。西武秩父駅。 駅の土産物売り場で、やっぱり物産をチェックしてしまう。 こんにゃくが多いなと思いながら、豚肉の味噌漬を、一応メモる。 ちちぶ28号で、再び池袋に向う。 レッドアロー号は、飯能駅で、Vの字形に入線して、進行方向が逆に なる。函館から青森駅に着いたときや、小田急線の藤沢駅で、進行方向 が逆になって、江ノ島に向うなど、あまり最近では見なくなった入線パ ターンだ。 こういう場合、乗客は進行方向が逆になるのだから、座席を回転させ て、進行方向に変えるはずなのだが、乗客のほとんどが変えようとしな い。 私は進行方向に対して逆の席に座ると、気持ち悪くなることがあるの で、座席を回転させたのだが、うちの座席の次の番号の席の女性は、変 えようとしない。見事にお見合い状態になってしまったのだが、動かな い。 おまけに、その女性は成田から海外にでも行くのか、大きなスーツケ ースを自分の膝の前に置いている。ということは、嫁の真ん前だから、 スーツケースはジャマなのである。明らかに嫁の膝は、スーツケースに ぶつかる。 でも、その女性は全然何事もないような顔をしている。 手ごわいやつだ…。 午後5時50分。けっきょくこのままの態勢のまま、西武池袋に着い た。Vの字形に入線する駅では、電車のほうが、7の字形に入って、バ ックして、進行方向を変えずに進むべきだと思うなあ。 でなければ、車掌さんが来て「みなさん! 座席を変えましょう!」 と言ってほしい。事実、青森駅ではよく車掌さんがこういうことを言っ てくれて、乗客たちが和気藹々で、進行方向に変えたということが、何 回もあった。 午後6時30分。高田馬場のBIGBOXの前で、遅刻アーティスト の成沢大輔くんと待ち合わせる。あろうことか、遅刻アーティストのほ うが、先に着いているではないか! そんな珍しいことをするもんだか ら、予定していた餃子屋さんは、ゴールデンウィークでお休み。 午後7時。新宿の伊勢丹会館まで行って、8Fの「歌行燈(うたあん どん)」へ。先日三重県桑名で、蛤天丼を食べたばかりの新宿店だ。 残念ながら、蛤天丼はこの新宿店では、新献立として、登場しておら ず。 名物の蛤うどんすきを注文して、焼き蛤だの、おろし餅だの、空豆など つつきながら、成沢大輔くんと、悪巧みを考える。「成沢屋、そちも悪よの〜〜!」である。 このいわゆる「越後屋、そちも悪よの〜!」という『水戸黄門』の名 ゼリフ。昔、ギャグで「越後屋、そちだけ悪よの〜!」と書いたことを 思い出した。 午後9時。さらに伊勢丹会館の1Fで、悪巧みの続き。成沢大輔くん の悪巧みに聞き惚れ、私はコーヒーを膝にこぼして、びちょびちょ。 「成沢屋、そちだけ悪よの〜〜〜!」 びちょびちょびちょ…。 午後10時。帰宅。 う〜ん。ビデオを見る時間がないよ〜。何だかんだいって、GW明け から始まる仕事の資料を読み漁らないといけない。 時間の使い方は難しい。
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