1月28日(日)

 午前9時30分。家族3人、近所の「スターバックス・コーヒー」
で、軽い朝食。
 
 午前11時。きょうは東京駅から、鎌倉に向う。
 東京駅の横須賀線ホームは、地下何階かにあって、ちょっと不便
だなあ。ほとんど幕張にゲームショウを見に行く感覚になる。
 まだ品川駅からのほうが楽そうだ。

 家から、どの経路で行くのが、鎌倉はいちばん楽かを、身体をつ
かって、調査中なのだ。なにしろ選択肢が多い。
 新宿から、小田急線→藤沢駅→江ノ電→長谷駅というコースも時
間はかかるけど、捨てがたいものがある。 

 午後12時すぎ。鎌倉の家に到着。
 うちの娘がようやく、この鎌倉の家を見ることができた。
 きょうは、エアコンを取り付ける。

 家は、まだ1階の壁紙張りも終わっていないので、まだ工事現場
に来てるといった感じで、どうも自分の家に来た気がしない。しか
も、きょうエアコンを取り付けるというのに、壁紙が終わっていな
いというのは、ちょっとね。終わるからというので、エアコンをこ
の日にしたのになあ。
 おそらく雪のせいにするんだろうけど、なんだか「すぐできます! 
すぐできます!」を連呼するゲーム・プログラム会社を思い出すなあ。

 しかも、きょうは日曜日で、工務店の人がお休みなので、エアコ
ンが取り付き終わるまで、誰かが家にいないといけなくなってしま
った。
 エアコンの数が5台もあるので、6時間ぐらいかかるという。ま
いったね。
 けっきょく、嫁と娘が残ってくれることになったけど、何だか腑
に落ちない。
 やっぱり風水的に、問題ありの家なのかな?
 必死に、台所の位置とか、変えてるんだけどなあ。

 私と娘は、目の前の海へ。
 電車のなかで、『桃太郎大全集(仮)』のシナリオの矛盾点をば
しばし浮き彫りにしてくれた、にくたらしい娘だが、海を前にする
と、本来の中学生に戻ったようで、渚で貝殻を拾い始めて、あっと
いうまに、遠くのほうまで歩いて行ってしまった。

 漫画家兼霊能者の岩崎摂さんが到着。
 まだ家には座るところもないし、トイレの付け替えも完成してい
ないので、みんなで長谷駅のほうまで行く。

 午後1時30分。スペイン料理の「パラドール・デ・かまくら」
で、お茶。このお店のしらすスパゲティは、絶品。コーヒーだけで
もOKと聞いて、ますますこのお店が好きになる。
 つい食べてしまったシフォンケーキも美味しかったぞ。

 娘が採ってきた、浜辺の戦利品を広げる。
 お店の人が見ても、珍しい貝があったそうである。  子どもが貝を拾いたがる癖は、何かゲームに生かせそうな気がする。  食後、せっかく来たのだから、鎌倉の大仏を見に行くかとなった。  霊能者の岩崎摂さんに言わせると、きょうは大仏参り日和なのだ そうだ。ふ〜ん。そういうのもあるのか。  と思った瞬間、娘が浜辺にコートを置き忘れて来たことに気づく。  大仏で合流の約束をして、娘は浜辺へ。  鎌倉の大仏までの道のり、道の両側にびっくりするほど、お店が 増えていた。前に来たのは、もう10年近く前だから、そりゃ景色 も変わる。  でも、美味しそうなお店ばかり並んでいるのは、なぜだ?  まさか、きょう食い物の神様である、娘が鎌倉の家に初登場した せいではないだろうな?
こんなところに福ちゃんが!
 浅草の有名な焼きそば屋さん「染太郎」があって、鎌倉丼の店が あって、やたらと、うどんとか磯辺焼が食べられるお店が何軒もあ る。酒まんじゅうの美味しそうなお店で、うぐいす餅をぱくり!  サンドイッチ専門店もある。ステーキサンドイッチ? お店の御 主人がいかにも、頑固そうな顔でいいな。今度来よう。手焼きせん べいの店もある。  讃岐うどんベースの「釜卵うどん」のお店というのも、興味ある なあ。
 鎌倉の大仏に近づくにつれて、庭先にリスがたくさんいる。野生 のリスなのかなあ。やたらと多いよ。  いも吉館があった。いもソフトクリーム・半額の張り紙。  娘が来たら、帰りにこのお店に絶対寄るに違いない。芋は、娘の ナンバーワン好物だからな。  鎌倉の大仏に到着。  しばらく、娘を待つ。来ない。  さっき、長谷駅の三叉路まで来たという連絡が入っているのに、 遅いなあ。  嫁がもう一度、携帯に電話する。 「いま、いも吉館のところまで来た」と言っているそうだ。しかも 「またあとで電話する!」といって、電話を切ったそうだ。  これは、ちょっと文章がおかしいんやおまへんか?  ふつう「いも吉館まで来た」といったら、このあとは「だから、 もうすぐ着く」という文章が来ないといけない。  いも吉館から、大仏までは、20メートルほどだ。  どうもあやしい…。  大仏のほうから、いも吉館を見る。  やっぱり!  いもソフトクリームを舐めている娘の笑顔が見える。うれしそう に、手を振るなっ! 「半額」の文字まであるんだもん。娘が素通りできるわけがない。 
 午後3時。鎌倉の大仏を見物。まだ雪が残っていて、屋根から落 ちる雪解け水がけっこう太い雫とになって、落ちてくる。
 子どもの頃から、何度も来た鎌倉の大仏であるが、来るたびに、 小さくなった感じがするのは、年をとったせいだろうなあ。  鎌倉の大仏の境内にも、リスがたくさんいる。  娘がいもソフトを、少し木の上に乗せたら、リスがほうばる。か わいいと思ったとたん、大きな鳩が飛んできて、けちらす! 逃げ るリス。何だか『どうぶつ奇想天外』を見ているみたいだ。  午後4時。嫁と娘は鎌倉の家へ。私と岩崎摂さんは、江ノ電で鎌 倉から、横須賀線に乗る。鎌倉駅ホームで、まぐろ浜ごはん弁当を 購入。  横浜駅で、岩崎摂さん下車。  品川駅で、私はラブ・サイケデリコのグレーテスト・ヒッツを買う。  午後6時。帰宅。  ラブ・サイケデリコのアルバムはいいねえ。  私の世代が昔聴いたなつかしいメロディを再現してくれる。  肩の力が抜いたヴォーカルがいいねえ。    午後7時。まぐろ浜ごはん弁当、720円を食べる。うまいっ!  こんなにうまいと思っていいなかったので、デジカメするの忘れた!  あまじょっぱく、鮭の切り身のように焼かれたまぐろが美味しい のなんの。ご飯の上に敷かれたおぼろと相性もばっちり。  今後、何度もこの日記に登場することだろう。  ちなみに、この大船軒のまぐろ浜ごはん弁当、大船、藤沢、茅ヶ 崎、東戸塚、鎌倉、逗子、日本橋三越、横浜そごうなどで買えるよ うだ。    午後8時。NHK『北条時宗』。だいぶこのドラマを見慣れてき たせいか、徐々におもしろいくなってきている。  しかし、ただでさえ、北条家の名前は覚えづらいのに、テロップ (登場人物名)が極端に少ない。前作『葵・徳川三代』では、もう すでに誰もがわかっているのに、毎週、徳川秀忠、家光とテロップ を入れていた。  さらに、『北条時宗』では、お互いの名前を呼び合うことが少な いから、よけい覚えづらい。脚本家は覚えきった名前なのだろうが、 見る人には、耳慣れない人たちばかりである。  だいたい『北条時宗』というタイトル・ロゴからして読みづらい 活字つかってるもんなあ。江戸川乱歩の作品などにつかうような文 字だ。  視聴率の低い番組は、勉強の宝庫だねえ。
 

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