1月21日(日)

 昨夜からの雪はあがったけれど、京都行きは、中止。
 最近血圧の調子がいいとはいえ、降圧剤を飲んだ上での良好なの
で、この時期の京都は、血圧には大変よろしくない。
 やらないといけない仕事が山積みで、京都へ行く間も惜しくなっ
ている。

 午前11時30分。嫁と、青山の「アフタヌーンティー」へ行く
と、1月15日で閉店したというではないか! が〜〜〜ん! 美
味しいお店だったのに。でもそれ以上に、従業員(たぶんバイトだ
ろうけど…)の接客の悪さ、覇気のなさ、笑顔のなさは、ワースト
三拍子だっただけに、閉店は当然だろう。
 味よりも、接客のほうが大切という、教訓ですな。
 ゲームにおける接客とは何かを、深く考える。

 仕方ないので、青山界隈の雪で凍った路面を逃げたり、逃げられ
ずにつるつる滑りながら歩いて、骨董通りの裏の「分土火(ふんどか)」
で、海の幸リゾットのランチ。私たちの嗜好とは毛色が違う味。ま
ずいわけではない。

 食後、さらによろよろ、へろへろ、日陰で凍結したまま溶けない
道を、迂回しながら、南青山の家具屋さんへ。
 そろそろ鎌倉の家の家具を決めないといけない。
 基本的に、ゲーム部屋の荷物を移転させるだけなので、新しい家
具はいらないのだが、それでもいくつか必要。
 でもいかに私がインテリアに興味が無いのかが浮き彫りになった
だけであった。

 私にとって、家を買うというのは、やっぱりどこか戦国武将が城
を落として、そこに新たな城を築くというイメージしかないようだ。
 いわゆる「快適でゆとりのある空間」というのは、あまり欲して
いないというのが、きょうよくわかった。
 天守閣があって、攻め込まれたときに、鉄砲狭間でもあればいい
やくらいの薄い意識なんだろうなあ。
 でも戦国武将たるもの、そろそろ茶室のようにゆとりの空間にも
興味を持たないといけない時期なのだろうな。うっすら反省。

 午後3時。凍結した道路を、しこたま歩いたので、左腕がいたい。
緊張のあまり腕が縮んだようだ。
 ビデオ録画しておいた『菜の花の沖』を見ながら、熟睡。
 最近録画ビデオを見ながら、寝てしまうことが多い。疲れている
んだろうなあ。『踊るさんま御殿』ですら、録画で見て寝てしまう。

 午後6時30分。貴乃花の復活優勝を見届けてから、嫁と、原宿
の広島風お好み焼きのお店「格好悪奴(かっこーわるつ)」へ。
 このお店の広島風が、いまのところ、都内ではいちばん美味しい
かもしれない。ただし、純粋な広島風ではないので、追い風未公認
記録かも。ねぎ焼きもメニューにあるけど、大阪風でない。でも美
味しい。
 広島風なのに、コーンバターンとか、こんにゃくステーキとか、
にんにくの丸焼きといったメニューもあって、居酒屋さん風といえ
ば、居酒屋さん。
 ただどの料理も美味しい。
 べらぼうに美味しいわけではないけど、小気味良く美味しい。
 貴重なワンポイント・リリーフ投手みたいだ。
 途中から、川崎大師から帰ってきた娘も合流。川崎大師は、部活
動で。娘は放送部に入っている。

 午後8時30分。帰宅。
 ついにというか、やっぱりというか、『桃太郎大全集(仮)』の
シナリオに大幅なてこ入れを決意。いい物を作るには、やっぱり時
間がかかる。

 京都行きは、中止にしたものの、この決意のせいで、またやるべ
き仕事の量が増えてしまった。ううっ。ゲームにおける接客を考え
ると、当然の措置とわかってはいるのが、なぜゆえに、壮年は荒野
をめざしてしまうのだろう。蒼ざめた馬鹿かも。
 

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