12月29日(金)

 朝から京都行きの荷造り。
 プリント・アウトした『桃太郎大全集(仮)』の仕様書の量が多すぎて重たい。うれし
いやら、どうしていいものやら。 
 洋服を宅配便して、セコムして、家を出る。
「留守はセコムにおまかせください!」
 頼もしいぞ! セコム!
 長島さんがCMだと、なんか防犯をうっかりしそうな気がしないでもないけど。

 午後12時。東京駅発のぞみ51号。
 まだ帰省ラッシュのピークは迎えていないようだね。
 それでもやっぱりきょうの新幹線は、子ども専用列車のように、家族連ればかり。
ピーピー、キャーキャー、ワーワー、ビービー、うるさい! うるさい!

 私は今年1年の疲れが出たのか、車中何度も寝てしまう。
 子どもたちの嬌声のなかで眠れたほどだから、相当疲れていたのだろう。
 30歳代はいつも12月28日から風邪を引いて、1月5日に治るという生活を繰り
返していた。
 そのせいで、40歳代で身体のほうがついに悲鳴を上げた。

 来年はいよいよ40代最後の年だ。適度に気を抜きながら休みを取らないと、また大
病に発展してしまう。
 すでに昨日からずっと喉が痛い。

 午後2時14分。京都着。
 京都はやっぱり風が寒いな。
 
 午後3時。京都のマンションに着く。冷蔵庫のように部屋が寒い。暖房をつけても、
1時間かかって、やっと18度だ。
 新幹線のなかで読み始めた『蒲生氏郷』(童門冬二・集英社)を読みながら、仮眠。
 まだ眠れる。やばいぞ。これは疲れすぎだ。
 今年は発売された作品数こそ少ないけど、働きずめだったからなあ。来年は『桃太郎』
シリーズだけで、1年間に4本発売される。
 その仕事はすべて今年だっただけに、疲れた。

 午後4時。どうにも身体がだるいので、iモード・ゲーム3本の毎月原稿を書き始
める。
 すると、ピタッとだるさが止まる。
 アルコール中毒の人が、よれよれでも、お酒を飲むと、ピタッと指の震えが止まる
ようなものだ。いかんな。

 午後6時。おなじみうちの娘がいちばん大好きなお店「M」へ行く。今年ぐらいこ
のお店に来た年はなかったなあ。
 桃太郎チームの合宿に、松茸ツアーのついでに、アリtoキリギリス石井正則くん
と。様々な人と来たものだ。

 本日、我が家は贅沢料理の食べ納めと言って、このお店に来たのだが、すでに今週
の日曜日から京都に来ていらした、すぎやまこういち先生から電話をいただき、明日
いっしょに食事をとのお誘い。
 我が家の食べ納めは、あっさり明日に延期となった。

 きょうは家族水入らずの団欒なので、料理のデジカメは無し。
 せめてもと、柴尾英令くんにメールで「『M』に来てるよ。数の子、ウニ、ふぐさ
し…」と送ったら「ウニ、いいなあ。ふぐさし、いいなあ。ぼくはこれからアンコウ
鍋です」との返事。
 う〜む。アンコウ鍋もいいなあ!と声を揃える、食事のときだけ結束力の固い家族
であった。
 
 食後、京都相互タクシーの宮本さんと、ブライトンホテルで、ガトーショコラとコ
ーヒー。1Fの喫茶店のこのショコラは甘さひかえめで、絶品だよ。上品な味だ。
 小さなホールケーキ状のものを4分割して食べたんだけど、私ひとりで、ひとつま
るまる食べるのはたやすいほどの美味しさだ。
 困ったな。またひとつ暗記しないといけないメニューを見つけてしまった。もちろ
ん、うれしいんだけど。

 今夜は、サザンの『バラッド2』を聴きながら、身体を休める。

 

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