12月14日(木) 午前10時30分。「ロイヤルホスト」で、モーニングプレート。 昨日の会議で、ゲームの規模を縮小することになったので、気が楽になって、また新 しい敵キャラのパターンが浮かぶ。 お暇な方は、『ほんのチョイ係』のほうへ、敵キャラのアイデアなど送ってください。 ふっふっふ。今なら相当変な敵キャラ送って来ても勝つ自信あるぜいっ! 読者相手に 喧嘩売ってどーする。うっかり内容ぽろりしてしまいそうで、恐いなあ。 午前11時。嫁とゆりかもめの汐留駅へ向う。道が空いていて順調なので、「運転手 さん、この道路の流れならお台場まで、12時に着きますよね!」 「十分間に合いますね!」 「じゃあ、そのままテレコムセンター駅まで!」 嫁はすでに風邪を引いているし、私もちょっと風邪気味なので、そのままタクシーで 向うことにする。 ところがレインボーブリッジの前で、大渋滞。それも半端じゃなくて、100メート ルくらいのところを、15分ぐらいかかって、やっと進むような状態。 「お客さん、そこの駅からゆりかもめに乗ったほうが…」 あんた、十分間に合うって言ったじゃないか!と怒鳴りたかったが、言って早くなる わけでなし。 日の出駅から、ゆりかもめに乗る。 新橋駅から3つしか進んでなかったのかあ。30分かかって! このままだったら、大遅刻になるところだった。 午後12時。テレコムセンター駅に着く。よかった、時間通りだ。そのままテレコム センタービルのMXテレビへ。 看板を見て、MXテレビの正式名称が、メトロポリタンテレビということを思い出し た。 「葉千栄(ようせんえい)のアジア電視台」という番組に出演するために来た。 葉千栄(ようせんえい)さんという人は、上海出身で、東海大学の助教授も勤めてい る人で、15年間日本にいるそうだ。43歳というから、近い世代。 もうひとりキャスター役で出演しているのが、勝二裕之(しょうじひろゆき)さんと いう方で、日本テレビなどでTV番組を制作してた方だそうである。いわゆる製作会社 の社長さん。 たまたま、ディレクターの知り合いの知り合いからと、ちょっと遠い人からの出演依 頼だったのだが、何よりMXテレビという今まで見たことのない会社に行けるというの は大好きなので、出演してみることにした。 かなり経営に苦労しているという話は新聞や雑誌で見知っていただけに、おんぼろな ビルや設備を想像していたのだが、さすがお台場にできたテレビ局だ。オフィスはきれ いだし、設備もしっかりしている。スタジオもちゃんと天井まで高いし、機材もいいも のをつかっている。 もっとラジオ局レベルなのかなと思っていた。 午後1時。録画スタート! チョウ・ユンファというか、巨人の工藤投手というか、 ハンサムな葉千栄(ようせんえい)さんが、固い話をしたかと思うと、やわらかい話を するテンポが非常におもしろい。 MXテレビの人気番組で、もう4年も続いているというのが、よくわかる。こういう 番組って好きだなあ。 シンガポールや中国のほうがIT革命が進んでいるような情報を教えてくれる番組だ。MXTV「葉千栄のアジア電視台」左から→勝二さん、葉さん、さくま 15分ぐらいしたら、私の出番。なんと! 30分ぶっ通しの座談会のようである。 大胆な構成だ。 案の定、ゲームの話は最初のうちで、いつのまにか政治がらみの爆笑トークになって しまった。葉千栄(ようせんえい)さんがさんざん話を脱線させておいて、思い出した かのように「こ・ゆ・の、ゲームになりませんか? 日中合作で、契約しましょーよー! ね〜!」と妙な日本語で何度も言うのが、おかしくて、おかしくて、ツッコミ返すタイ ミングを失ってしまう。 午後2時。あっという間に収録終了。 帰りは、フジテレビにでも寄って、沼辺国夫にでも会って行こうかな?と思ったら、 タクシー券をいただいてしまった。おまけに葉千栄さん、勝二裕之さんがコートも着ず に、車のところまで送ってくださるので、散歩して帰りますと言えずに、自宅へ向う。 葉千栄さんと、勝二裕之さん。もう一度会いたい人たちだ。 世代が近いせいかなあ。何だか昔からの友人と話しているような雰囲気のまま収録を 終えることができた。 ちなみに、葉千栄さんは、横浜ベイスターズ・ファンだそうだ。最後にこの話題が出 たのが、とても残念。 この番組の放送日は、12月16日の午後10時15分から、MXテレビで。明後日 の夜だ。 ドーランを塗って、眉毛がくっきり書かれた私の珍しい顔を見ることができるよ! 午後2時30分。帰宅。思いがけず収録が早く終了したので、喫茶店「らぴす」サン で、ココアを飲んだあと、ビデオで映画『交渉人』を見る。かなり話題作だったので、 発売と同時に買ったのだが、やっと見ることができた。 おもしろい! 困った、おもしろさだ! 敵対関係が、くるりくるりとひっくり返るので、外国人の顔を覚えるのが苦手な私は、 何度もビデオを巻き戻して、確認しながら、先を見た。ロードショーで見たら、たぶん 混乱しまくりだったろうな。 『ダイ・ハード』のような行き詰まるアクションに、推理小説のような犯人当ての謎も 入っているなんて、なんて盛りだくさんな内容なんだろう。 ちょっと見たら、寝ようと思ってたのに、すっかり目が覚めてしまった。おまけに何 度も見返したから、見終わるまでに3時間ぐらいかかった。 アメリカ映画のレベルって本当に高いねえ。 午後6時30分。家族3人で、青山骨董通りの「十二段屋」に行き、しゃぶしゃぶ。 まだバカ娘は試験中である。 午後8時。本屋に寄って、青山の紀伊国屋で買い物などして、帰宅。寒いね〜、きょ うは。 寒い冬の夜を迎えると、TRFの『寒い夜』を思い出さずに、私が脳内出血で倒れた クリスマスの夜をいつも思い出す。 あの夜は、こんな寒さじゃなかった。息も凍るような夜だった。 今年の25日で、ついに発症から5年になる。 まだ手足は完全ではないが、この1週間、左手の回復が締め切りに間に合わせる漫画 家のように、猛烈に進化している。そのせいで、左手が痛い。いつもムズムズしたあと に、進化するのだが、急激な回復のときは、腕が痛くなる。 5年目で、丼を持って、最後の一口をかきこむ夢は、間に合わないかもしれないが、 丼を左手で持って、口のところまで持って行けるようになれるかもしれない。 本格的に風邪を引かないように、緊張を緩めすぎずに、身体を休めよう。冬は嫌だね〜。 年取ると、風邪を引くな! 転ぶな!とよく言われる…。
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