12月10日(日)

 穏やかな1日。
 午後12時。1時間以上何度起こしても、一向に起きない大物バカ娘をほったらかして、
散歩にでかける。

 あと2日で開通する地下鉄大江戸線の国立競技場駅の場所を確認しに行く。一方の出口
は、JR千駄ヶ谷駅を降りてすぐというのはわかっている。駅だからもうひとつくらい出
口があるだろうと思ったわけだ。できればその出口は、我が家の近くなら、便利でいいな
と、虫のいいことを考えている。

 青山寄りの国立競技場には、出口なし。
 千駄ヶ谷駅のほうに向う。
 神宮のプールのほうかな。あ、あった。国立競技場の北口のほうかあ。でもここならほ
とんどJR信濃町駅に近いではないか。
 路線は千駄ヶ谷から、信濃町方面に向かい、青山一丁目を通って、六本木に出て、麻布
十番、築地方面に行くようだ。
 そうか。こういうコースで大江戸線は走るのか。
 微妙に、我が家を外してるなあ。
 でも新しい路線ができるのは、楽しいことだ。

 千駄ヶ谷駅から、月島、両国(江戸東京博物館前)、蔵前と、魅力的な場所が多い。開
業は、12月12日。築地のハドソンにもこの地下鉄で行くことができる。

 などと思いながら、JR信濃町駅まで出る。
 信濃町駅の裏に人がたくさんいて、出店が出たりしているので、見物がてら見に行く。
 ほう。このあたりは、有名な宗教団体の建物がたくさんあるのか。きょうは日曜日だか
ら、礼拝という言い方はキリスト教か。イベント…といっては失礼だな。宗教について書
くのは難しい。

 その人だかりを抜けて、この辺がどこだかもわからないまま、ひたひたと歩く。坂道を
登ったり降りたり。行き止まりにぶつかって戻ったり。すでにかなり歩いたので、左足が
上がらなくなってきて、ちょっとした段差に転びそうになってきた。
 でも昨日、伊能忠敬記念館に行ったせいで、歩くことが苦痛に思えなくなっている。
50歳からあれだけ歩いているのだもの。こんな距離、伊能忠敬さんにとっては、ほふく
前進レベルだろう。

 それでも若葉町の東福門坂とかいうところで、ついにへばって、道端で休む。須賀神社
とかいうのが目の前にあるが、急な石段がこちらを向いていて、とても行く気になれない。
 喫茶店ひとつない。
 どうも文化放送に近いな、この景色は。

 少し休んでまた歩き出す。かなり速度が落ちてきている。長く緩やかな坂だ。
 新宿通りに出た。おお! やっぱり文化放送の近くだ。
 さらに欧風カレーのオーベルジーヌの前を通って、四谷三丁目、新宿御苑駅を越えて、
ついに…!

 午後1時30分。新宿伊勢丹に到達。ひ〜〜〜! 
 疲れた、疲れた!
 足はへろへろだけど、妙にうれしい。

 伊勢丹デパートB1の「ル・コント」で、ジャンボンサンドに、コーヒー。
 ここでようやくバカ娘から電話が入る。
「さくちゃーーーん! ごめーーーん!」
「遅いわい! いつまで寝てるんだ!」

 伊勢丹デパートで、長崎大村寿司を娘に買って行ってあげる、やさしいお父さんであ
った。

 午後2時30分。帰宅。
 猛烈に眠くなったので、仮眠。気持ちいい。

 夕方まで、本を読んだり、仮眠したり。
 今年、ずっと仕事してばかりいたので、読書量が減っているなあ。来年はもうちょっ
と仕事をセーブして、本を読む時間を作らないといけないな。

 午後6時。嫁と娘は、サザンオールスターズのカズ坊(関口和之)が毎年この時期に
開くウクレレ・クリスマスパーティにでかけた。
関口さんのソックリベアも手に入れました! ↑
 私は伊勢丹デパートで買ってきた下村商店の穴子ちらしを食べる。この伊勢丹デパー トB1の下村商店の穴子は、絶品である。  場所が悪いので、いまいち損している気がする。  午後8時。NHK『葵・徳川三代』。  本日、徳川秀忠逝去なり。  しかも次週、最終回。  けっきょく、徳川家光がメインを取ることは、ほとんどなしで終了ではないか。津川 雅彦さん、西田敏行さんと続いて、1年間で3人主役が変わるというシナリオは大胆だ と思ったのだが、ほぼ2人であった。  後半、かなり苦しい展開だったが、歴代でもベスト3には必ず入るレベルだったと思 う。 『独眼流正宗』といい、ジェームス三木さんの脚本は素晴らしい。  今夜も本を読んだり、『ほんのチョイ係』のほうのコメントを少しずつ。投稿メール が溜まっている。ちょっと時間かかりそう。
 

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