10月15日(日)

 午前9時30分。京都ホテルロビー。 
 最後まで残った桃太郎チームのメンバーは、土居ちゃん(土居孝幸)、カズ坊(関
口和之)、酒飲みホンダラ・成沢大輔くん、うちの家族。
 いきなり成沢大輔くんが「鯖寿司、美味しかったあ!」
「ええっ!?」
「うん、美味しかったなあ」と土居ちゃん。
「へへへ。ボクも…」とカズ坊。

 まったくもう、こいつらは〜!
 昨夜割烹「M」で、夜食用にと、鯖寿司をいただいたのだが、あれだけ「満腹でと
ても夜食には食えないなあ。お土産に持って帰ろう〜!」と言っていた土居ちゃん、
カズ坊、成沢大輔くんの3人とも、そろって昨日のうちに鯖寿司を食べていた。
「ひと切れだけにするつもりだったのに〜!」
 今朝、午前8時の新幹線で東京に帰ったであろう柴尾英令くんもおそらく、昨日の
うちに鯖寿司を食べてしまったんだろうなあ。
 すごい胃袋の人たちだ。ストロング・スタマックス!
 
 そのまま、ホテル6Fの「入舟(いりふね)」で、朝粥定食。
 ここのお粥は、うちの娘のお勧めなんだけど、ちょっとお盆などが変わって、いつ もの上品さがちょっと薄れた感じがした。  まあ、この3日間のお腹をお粥で休めることができたからいいや。  午前10時30分。成沢大輔くんが東京に帰る。  気がついたら、土居ちゃん、カズ坊、私に、うちの家族。桃太郎シリーズのオリジ ナル・メンバーが残った。別に意図したわけでもないのに、3人が残るとはなんたる 不思議!    ゲームシナリオ・さくまあきら    キャラデザイン・土居孝幸    ゲーム音楽・関口和之  よくまあ、このメンバーで15年間もやってきたものだ。  ほかのメンバーは激しく変わっているのに、この最初のメンバーはずっと不動のま ま。よほど相性がいいのだろう。  午前11時。今宮神社へ行く。 「いつも今宮神社へは、あぶり餅を食べに行くだけだから、たまにはお参りに行きま せんか?」という土居ちゃんの提案で、今宮神社へ。
 ドンガラガシャーーーン!   わっ、びっくりした! 何だ、この音は!  そうか、そうか! 土居ちゃんの音だ。  土居ちゃん(土居孝幸)は、いつも旅先でたまったお釣りを、全部こういう神社の お賽銭に投げ込んでしまうんだった。  初めて、この土居ちゃんの派手なパフォーマンスを見た人は、びっくりする。  まったく土居ちゃんは、信心深いのか、面倒くさがりなのか、よくわからん。  あぶり餅の「かざりや」に入る。 「ご飯食べたばかりで、ちょっと…」といっていたカズ坊(関口和之)が、ほいほい あぶり餅を食べている。 「食べてる自分がこわい…」とカズ坊がぽつり。  うちの娘は絶好調。1皿追加して「ふに〜!」とうれしそうな顔をしている。  土居ちゃんもうれしそうに食べている。
 午後12時30分。清水産寧坂のイノダコーヒへ行く。  日曜日なので、観光客が多い。  日本庭園の脇のオープンカフェで、ほっこり。  うちの娘は、フルーツサンドを食べている。無敵だ。 「福ちゃんみたいなデブになるぞ〜!」
 午後2時。四条寺町の「林万昌(はやしばんしょう)堂」へ。  カズ坊(関口和之)が、ここの甘栗をお土産に買ってきてと言われたそうだ。つら れて土居ちゃん(土居孝幸)も買っている。案の定、うちの娘も買っている。  ここの栗は、たしかに美味しい。  さて、ここでいよいよ土居ちゃん、カズ坊とお別れ。 「それじゃ、また東京でねえ〜!」 「いろいろお世話になりました!」 「カズ坊、京都駅の地下で、はつだの特選和牛弁当買っていかない?」  おいおい、土居ちゃん、最後までこのパターンかい? 「それじゃあ!」 「それじゃあ!」  午後2時30分。マンションに戻る。  娘といっしょに、PS版『桃太郎伝説』を始める。  げげっ! ぎょぎょっ! やばいっ! ぎゃふん! すっとこどっこい! 飛んで もハップン! まいったなあ!  この3日間の合宿で、私はアイデアだけ出して、あとは柴尾英令くんにまかせて、 私は楽チンしようと思っていた。  しかし、ひさしぶりに見た『桃太郎伝説』は、私にしかわからないこまかい取り決 めの宝庫であった。  そんなの今ごろ、思い出すなよなあ!  しかも全部自分で作ったものをいともカンタンに忘れるなよなあ!  こりゃあ、私がしっかり作らないといけないじゃないの〜! はっはっは。あたり まえのことなんだけどさあ。  うひ〜〜〜! 成沢大輔くんと讃岐うどん食べに行きたいなあ!とか、土居ちゃん と仙台牛食べに行こう!などと、スキップ、スキップ、楽しいなあ〜!気分だったん だけど、これはやばいぞっ!  しっかり仕事しないといけないぞ!  仙台牛を食べに行くことはやめないけど! へへへ。  うっひょ〜〜〜!  しかしまあ、何〜て、私のゲームは、作りづらいゲームなんだろねえ!  まあ、簡単だったら、誰でも作れてしまうんだけどねえ!  柴尾英令くん、予定通り、あのシナリオを中心に考えてください。前半のあのシナ リオは私がしっかりやりますだ!って、日記で極秘中の極秘話を伝言するなよなあ!  午後4時。家族3人ででかける。  まず三条寺町の「とり市老舗」で、松茸ご飯を買う。  この「とり市老舗」は、秋になると、店先に松茸、松茸、松茸、3万円、松茸、  松茸、松茸、10万円、松茸、松茸、松茸、5万円、松茸、松茸、松茸、10万円、  松茸、松茸、3万円、松茸、松茸、松茸、松茸、松茸、松茸、松茸、15万円、  松茸、松茸、松茸、松茸、5万円、松茸、松茸、8万円、松茸、松茸、松茸、松茸、  松茸、松茸…というくらい、お店じゅうが松茸だらけになることで有名なお店だ。  しかもお値段、安くて3万円、高くて、15万円、30万円と天井知らず。  そのお店の向かい側に、「とり市老舗」がお惣菜屋さんを開いた。  ここで700円だったかな、800円だったかな、値段の安い松茸ご飯が売ってい たので、買ってみたのだ。  たぶんあの目の飛び出るような万単位の値段の松茸の不良品や、荷崩れの松茸がこ のお弁当のなかに入っているだろうと、名探偵コナンは推察したわけだ。  あとで食べたけど、美味しかったよ〜!  すぎやまこういち先生にも「味がどんなだったか、あとで教えてね〜」と言われて いたので、ご報告。  本当の松茸が入った、ご飯もさすが竈(かまど)で炊いただけのことのある美味し さでした。十分お勧めできそうです。  さらに「錦市場」まで行って、いろいろお惣菜を買う。  この「錦市場」でお惣菜を買って、マンションで食べるのが、京都に家を購入する きっかけだったので、ひさびさ『錦市場買出し紀行』だ(この名前のもじりがわかる 人は、相当の漫画マニア)!  鰆(さわら)を買い、赤こんにゃくを買い、きゅうりの胡麻和え、春雨のサラダ、 つまみ湯葉、きゅうりにもろみ、銀杏あんぺい、鶏とサトイモなどなど…買いまくる。    しかしあとで、買いすぎたことを後悔する。  午後6時。マンションに戻って、夕飯。
 どれも食べたかったものを買ってきたので、美味しかったんだけど、はっきりいっ て買いすぎた。苦しい〜! 一昨日出石(いずし)で買ってきた枝豆まで茹でたけど、 家族3人誰も手を出さず状態。  きょうは、粗食にするはずだったのに〜!  どれもカロリー少ないけど、これだけの量を食べたら、太るよ〜!  午後8時。京都に来てもNHK『葵・徳川三代』。  このあとさっそく、『桃太郎大全集(仮)』のお仕事。  むむむっ。気合入れて働きまっせー!
 

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