10月8日(日)

 午前10時。娘がお弁当用に作って行った、肉じゃがの余りで、朝食。
 昨夜から娘が一生懸命作っていた肉じゃがだ。
 食い道楽だけあって、料理作りに興味を持ち始めている。
 いいことだ。いい味だぞ。
 でもやっぱり肉じゃがは、霜降り肉ではなく、安っぽい肉をみりんで甘くしたほう
がお下品で美味しいな。

 午後12時。嫁と恵比寿駅アトレ5Fの「有隣堂」で本を大量購入。
 嫁といっしょに本を買うと、10冊以下ですんだためしがない。

「千疋屋(せんびきや)」で、すがねま(菅沼真理)チャンと待ち合わせ。
 嫁と、すがねまチャンは、これからバッグを売ってる店に行くとか行かないとか。
元々すがねまチャンは嫁がネットで知り合ったので、あまり私はすがねまチャンとは
深く話したことがない。
 でも『笑止会』での人気っぷりがきょうわかったような気がする。
 男も女も愛嬌ですな。
 ちょっとくらいおっちょこちょいのほうがいい。
 ええかっこしいは、人生を無理やり捻じ曲げようとするから、思うように行くこと
が少ない。すがねまチャンのように自然体で生きて行きたいものだ。えっ? 
 もう十分好き勝手に生きてるだって? その通りだなあ。はっはっは。

 午後1時30分。私だけ帰宅。
『桃太郎大全集(仮)』のアイデアをまとめる作業を始めるも、VAIOのローマ字入力
がひらがな入力になってしまって、VAIOがつかえなくなる。いいかげんこのくらいの
こと覚えろよな!である。
 でも東芝ルポを覚えたと思ったら、マックがいいと言われて、一太郎を覚えかけた
ら、文豪がいいと言われて、文豪を覚える間もなく、システムソフトエディタを覚え
させられて、ようやく落ち着いた…と思うまもなく、世間はワードだっちゅーんで、
無理やりワードを覚えさせられる。
 これでもう定着かと思ったら、マックで送られた原稿は文字化けするからと、こっ
ちのアホさかげんにに乗じて、嘘をつくあほんだらゲームソフト会社の野郎のせいで、
とうとうVAIOをつかうはめになっている。
 どうせまたこのVAIOも長続きしないのだろう。だから本気でVAIOを覚えようという
気がしないのだ。

 しかし、たかだかVAIOの平仮名入力になっただけで、VAIOがつかえなくなって、仕
事が中断してしまうのはいかがなものか? 予備用のVAIOをもう1台買っておくか?
 そういう問題じゃないだろ! VAIOを5台も買う田森庸介さんじゃないんだから!
 早くどこかがひとり勝ちして、統一機構を作って欲しいものだ。
 まあ、歴史的に、何の産業でもひとり勝ちという時期は、本当に短いんだけどね。
ライバルがいなければ、お互いが繁栄しないものだ。

 仕方ないので、DVDで『ロケッティア』を見る。
『アイアン・ジャイアント』のジョー・ジョンストンの作品なので、楽しみにしてい
たのだが、テンポがいまひとつ。デザインがアイアン・ジャイアントを彷彿(ほうふ
つ)させるところはいいんだけどね。
 古い作品のようだから、ちょっこっちのものさしが厳しすぎるかな?

 夕方、嫁が帰ってきたので、VAIOのローマ字入力の方法を、文章に書いてもらう。
「単語登録の右どなりのマークをクリックして…」。
 ほとんど外国人留学生である。
 でもこのほうが私にはわかりやすい。

 午後5時。嫁と麻布十番へ。先日ひさびさの大型新人登場!というくらい美味しか
った「たらふくまんま」に予約を入れる。
 めざといアリtoキリギリスの石井正則くんが、この日記に「たらふくまんま」が載
ったとたん、「おいしそうですよねー! 行きたいなあ!」と言っていたのを思い出
して携帯に電話を入れたが、留守であった。
 たしかきょうは『関口堂本パラ』の録画だったような気が。
 そのうち時間の合うときに行きましょう!

 午後6時。麻布十番であれこれ買い物をしたのち、「たらふくまんま」へ。
 前回おまかせコースで、お腹が破裂しそうになるほどだったので、きょうは用心し
て、単品で食べたいものだけ注文する。

 それでもどれも美味しそうで、たくさん注文してしまう。
 青のり、胡麻鯖、たこサラダ、茄子のそぼろ煮、肉じゃが、銀杏、五色納豆、大根
の味噌汁など。
 いやあ、本当にどれも美味しい。
 とくにこお店の名物である「胡麻鯖」は美味しい。
 私は鯖(さば)がそんなに得意なほうではないのに、美味しかった。白胡麻と鯖が
妙に合うのだ。
 とにかくこのお店に対する満足度という点からいうと、あの京都の「M」の廉価版 といった感じ!  思わず日記の向こうで、みんなが「おお〜〜〜!」という声が上がるのが、ここま で聞こえそうである。「M」と並べるか?っていうんでしょ。  材料でいえば、このお店より高級なお店はいくらでもあるんだけど、どこに近いか というと、なぜか「M」を思い出してしまうのだ。  京都のおばんざい料理のお店に近いのだが、どの料理も一味加わっていて、味わい 深い。御主人の顔が美味しそうなところも、京都の「M」似ている。御主人の顔が見 たい人は、今月号の『ダンチュー』を読むといい。「たらふくまんま」が後ろのほう に載っている。  午後7時30分。麻布十番でコーヒーを飲んでから、帰宅。  午後8時。NHK『葵・徳川三代』。最近三代家光の時代に入ってしまったので、 公家との話が増えて、急に画面が地味になって来た。  あと1ヶ月とちょっとしかないのだから、一気に「島原の乱」になだれ込んで、天 草四郎時貞が人気者になるといった必勝リレーにすると思っていたのだが、何を狙っ ているのだろう。ここまで難しい話をおもしろおかしく描いてきたのだから、もう一 花何か咲かせそうな気はする。  それでもやっぱり歴史物は「戦さ」がないと華やかさが無くなってしまうものだな。 『週刊少年ジャンプ』が戦い、戦いに明け暮れる漫画ばかり掲載し続けたのがやっと わかったような気がする。  あとは秋の味覚・大好きな柿を食べて、『桃太郎大全集(仮)』のまとめに入らな いと。京都合宿の資料作りだ。
 

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