８月１２日（土）


　午後１１時３０分。グルメ・バカ娘の「鯛茶漬けのお店に行きたい！」の提案に
喜ぶ。赤坂見附の松江料理「皆美（みなみ）」のことだ。
　私も鯛茶が食べたいのではなく、「皆美（みなみ）」なら、ウナギのひつまぶし
もあるからだ。
　２日前の整体さんにいたとき、ＴＶで名古屋のひつまぶしの特集を流していた。
あれを見て以来、ずっとひつまぶしが食べたくて仕方がなかったのだ。ナイス・
タイミング。

　午後１２時。赤坂。なんだとー！　２１日まで、改装工事でお休み？　食の神
様がついているグルメ・バカ娘でもこういうことがあるのかと不思議に思ったら、
赤坂はすでにお盆に突入していた。
　どのお店も、夏休みはいつまでの張り紙が貼ってあって、夜明け過ぎの街みたい
になっていた。お盆の間に改装をすますお店も、なるほど多い。そういう仕組みに
なっているんだな、東京のお盆は。
　あまりこの時期に東京にいたことがないので、東京のお盆に馴れていない。京都
は大量の観光客が来るので、ふだんとまったく違いがない。

　ほかに食べ物屋さんを探しに、ＴＢＳのほうへ向かって歩いて行く。暑い。じっ
とり暑い。早くお店に入りたい。
　おお！　「ひつまぶし」の文字が！　食べたかった、ひつまぶしではないか！　
創業大正１２年？　いいねえ！　ここに入ろう。

　家族3人で「ふきぬき」という鰻屋さんに入る。
　私はもちろん、ひつまぶし。
　極上が、４５００円。むむ。ちょっと高すぎるが、食べ物にはお
金を惜しまない主義だ。無論、注文する。



　

　おっ！　ひつまぶしの食べ方が書いてある。
　おお！　私の疑問が解けたぞ！
　先日私がＴＶの「ひつまぶし」特集のとき、レポーターの人が「ひつまぶしは
３回楽しめる食べ物なんですねえ！」と言っていたのだ。　　
　でも私の記憶だと、１杯目はおひつから鰻を取り出して、そのまま食べて、次は
お出汁を入れて、食べるものだと思っていた。

　注意書きを書き記そう。

１杯目：そのまま、うな重のようにどうぞ。
２杯目：のりと、青ネギを半分、混ぜ合わせてどうぞ。
３杯目：のり、青ネギ、わさびと「おだし」を入れて、しめくくりはさっぱりと。

　そうか，そうだったのか。いつも２杯目と３杯目を同時にやっていた。まあ、
その注意書き通りに食べてみたけど、１＋２で、１杯目でも、２＋３を２杯目に
しても、あまり味に差は無いな。

　極上４５００円というだけあった、なるほど美味しい。
　しかし、やっぱり「皆美（みなみ）」のほうが美味しいし、あっちは１５００
円である。量は非常に少ないが。少食の我が家にとっては、やっぱり「皆美（み
なみ）」のほうがいい。４５００円のご飯の４分の１を残した。かなりもったい
ない気がする。

　さらに私は「皆美（みなみ）」のひつまぶしよりも、名古屋熱田神宮脇の「蓬
莱（ほうらい）」で食べたひつまぶしのほうが美味しいなあ。「皆美（みなみ）」
よりも、圧倒的に味は下品だけど。

　まあ、この「ふきぬき」は十分美味しかったことは確か。ほかに美味しいお店
を私たちは知りすぎている。

　午後１時。渋谷に出て「ブックファースト」で、大量に本を買い込み、グルメ・
バカ娘を喫茶店「マ・メゾン」に置いて、嫁と私は「さくらや」へ。グルメ・バ
カ娘は大量の本を見張りながら、『俺たちのフィールド』（村枝賢一・小学館）
の１２巻以降を読んでるという寸法。

　さて「さくらや」で、ＶＡＩＯを買った。
　おっと。ＶＡＩＯの機種名忘れた。はっはっは！
　Ｃ−１じゃないやつ！　中途半端やのー！
　Ｃ−１のウインドウが小さいので、大きいやつに換えたかった。
　柴尾英令くんが持っていたのとおなじのにしたかったのだが、ノート・タイプ
は、３種類もあって、どれだかわからなくなった。色が確かこれだったという曖
昧な決め方で、買うＶＡＩＯを決めてしまった！　いいのだろうか。こういう買
い方で。「白い色の自動車ください！」というのと変わらんなあ。
　↓ここに、嫁が正確な名を書いてくれるだろう。
「ＶＡＩＯ PCG-Z505G/BP」


箱入り娘
　

　ＶＡＩＯみたいなもんは、私みたいな職業なら、見事な必需品なので、経費で
いくらでも買える。何でこういうものを好きじゃなかったのかと悔やまれる。好
きだったら、決算期にお金が余ろうものなら、新製品を買いまくって、パワーア
ップ・キット買って、メモリーを増設してと楽しめるのに。
　きょうも、買うときに「メモリーを増設して！」とまでは言えたのだが、
「どのくらい増設しますか？」に、言葉が詰まってしまった。ははは。情けねー！
　マックとＶＡＩＯの併用化計画は、早くも前途多難である。
　
　午後３時。渋谷東急百貨店本店地下の「なだ万」で、お惣菜を買って、帰る。

　午後３時３０分。帰宅。
　買って来た本を読み倒す。
　本は文筆業にとって、食料だよなあ。
　常にバランスよく食べないと、固太りになってしまう。
　食べないと痩せた作品しか作れなくなる。

　午後６時。「なだ万」で買って来たお惣菜を中心に、自宅で食事。
　湯布院のかぼす醤油をかけたお豆腐が美味しいの何の。柴尾英令くんの奥さんが、
このかぼす醤油をすすりたいと言ってくれたようだけど、病気の前だったら、間違
いなくすすってたね！

　食後は、あれこれお仕事。
　ｉモード・ゲームやら、新作『桃太郎電鉄』やら。あれこれ、それこれ。やれそ
れ、うんやこら！　お盆の間は長期の旅行を取りやめたので、比較的楽なスケジュ
ールで、本を読んで仕事という、私にとって晴耕雨読な日々がすごせそうだ。