8月4日(金)


 午前10時30分。近所の「サザビー」へ。
「アフタヌーンティー」でヴェノアサンドイッチとかいう新製品を買って、
「スターバックス・コーヒー」で、カフェモカ。
 原宿の通りを眺めながら、ひとりで食事。
  
 …などと書くと、まるで服飾デザイナーの遅い朝食といった感じだが、こっ
ちは仕様書を広げて、スリの銀次に、オナラマンをどうするかでうんうん唸っ
ているのである。ありゃまあ。

 朝から新作『桃太郎電鉄』の仕様書の手直し。
 完成した原稿を何度も何度も書き直し。
 ファミコン時代はこういう風に、何度もメッセージを書き直したけど、CD
ロムの時代にこれをやると、量が量だけに、書いても書いても果てが無い。
 ただ今回の作品は、1字1句ていねいに作ってみたいので、今後も何度も何
度も書き直すつもり。『桃太郎電鉄』を2年間もかけて作れるチャンスなんて、
最初で最後のような気がするから、ていねいに作ってみたいのだ。

 午後1時30分。蔵人総合研究所の赤根豊くんが来る。おなじみ経営の話が
中心。よくわからん。ははは。 会社の規模からいっても、株式会社にしたほ
うがいいらしいのだが、第三者の経営参加はほとほと懲りたので、今の有限会
社のままでいいと言い張る。
 もうこの年齢だ。これ以上手広く仕事を広げても疲れるだけだ。
 腹八分目を人生にも適用したい。

 どちらかというと、赤根豊くんとは我が家のコンピュータ環境を、いよいよ
もってウインドウズ中心に移行する段取りの話をする。
 世の中、ウインドウズが全盛だしねえ。
 以前ゲームソフトハウスにゲームのメッセージを送って、そのメッセージが
ちゃんとメッセージ・ウインドウに反映されないので、クレームを付けたら、
うちがマックだから、文字化けしたせいだと、大嘘つくゲーム・ディレクター
がいたからね。国政修くんじゃないよ。
 いくら私がコンピュータに疎いといったって、マックからウインドウズに送
ったとき、文字化けするのは、記号の類いということくらい知ってるぞ! 嘘
までついてだますのはいいかげんにしてくれよなあ!

 午後5時。アリtoキリギリスの漫画でおなじみの丸堀彩文さんが来て、ちょ
っと世間話。またあとで、ホリプロのライブでもう一度会うのだ。

 午後5時30分。家族3人で、青山の「田んぼ」で、冷やしとろろご膳、シ
ャケ付き。
田んぼ
   ここのご飯は本当に美味しい。オプションで注文した焼き岩のりと、ほうれ ん草の胡麻和えが美味しかったなあ! 「日本人なら、やっぱりご飯だなあ!」を実感する。  午後6時30分。渋谷東邦生命ホール「ホリプロ・3DAYSライブ/ホリ プロお笑いライブ100回記念」に家族3人で行く。  バカルディ、つぶやきシローくん、アリtoキリギリス、坂道コロコロといっ た人たちが、合同でコントをやる。  忙しい人たちが、コントをやるのは大変だ。  3本コントをやったんだけど、なんとアリtoキリギリスのふたりは、1本 目、2本目のコントに出て、3本目のコントは最初のシーンだけ出て、そのま ま新幹線に乗って、大坂に向かう過密スケジュール。明日の『いつでも笑みを』 の生放送に出演のためだ。  コントが終わり次第、大阪に向かうという話は聞いていたけど、まさかコン トの途中から、大阪に向かうとは思わなかった。すごいことになってきた。  コント・ライブのほうは、石塚義之くんの女装がなかなかお茶目。  バカルディの大竹さんにしきりに「おでこがゴリラなんだよ!」という繰り 返しギャグを喰らっていたのが、笑えた。  石井正則くんのほうは、不発のギャグの間合いのほうが妙におもしろかった。   しかしまあ、あんな3本のコントのセリフを覚えられるなんて、やっぱり芸 人さんたちってたいしたもんだよなあ! 私なんか1字1句全部自分で書いて る『桃太郎電鉄』の仕様書がどうなっていたか、ちっとも覚えられなくて、い つも宮路一昭くんに「このカードって、どんなやつだったっけ?」と聞いてる 始末だもんなあ。  まあ、おなじイベントでも何度も何度も書き直すせいで、覚えられないとい うこともあるんだけどね。  自分に無い才能を持った人たちというのは、尊敬するなあ。
ライブ
   ライブが終わって、ホームページ「アリキリ・カプセル」でおなじみのスズ コさん、斎藤ユキヲさん、丸堀彩文さんたちとちょっと雑談。  スズコさんは風邪引いて、午後7時のライブに間に合わないのに、わざわざ 来たんだって。ファンの鑑ですなあ。うちにはデブの鑑がたくさんいるけど。  午後9時30分。帰宅。  再び新作『桃太郎電鉄』の手直し作業。どうも最近この新作『桃太郎電鉄』 に神経が集中してしまって、ほかのことが目に入らない状態に突入してしまっ た。やばいなあ。  こんな状態で人に会うのは、ちょっと怖い。  当分気心知れた人たちとだけ会おう。こういうときに新しい人に会うのは危 険だ。へっへっへ。うきょきょ。むほほほほっ。ほへへへ…。危険な人の真似。  それではまた明日。  
 

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