7月30日(日)


 朝から、ぐーたら、ぐーたら。

 このところフジテレビ『めざましテレビ』が始まるよりも早く起きてばかり
だったので、慢性的に寝不足になっている。 ダイエットとおなじで、寝不足
もたまにならいいが、毎日かかさず寝不足はダメと、入院中に習ったので、き
ょうはひたすら寝ることにする。
 昨夜iモード・ゲーム『さくま式奥の細道』『さくま式東海道五十三次』の
原稿を書き終えた安堵感もあって、眠い。

 二度寝…。
 三度寝…。ZZZ…。古典的な手法。

 午前9時。むっくり起き出して、キュウリとトマトで朝食。昨日の京野菜市
で買ったやつだ。もろみが甘くて美味しい。
 キュウリは曲がったやつにかぎるね。
 最近リンゴはワックスでテカテカになっちゃってるし、キュウリは無理やり
真っ直ぐにされてるし、見栄えばかり気にする世の中になっちゃーおしめーだ
ーなー。唐突な江戸っ子弁。
 
 再び、四度寝…。
 五度寝…。
 六度寝…。
 七度寝…。
 寝れば、寝られるものだ。

 気がつくと、午後2時になっていた。
 さすがに何か食うべーと、家族3人よろよろとマンションを出る…と、前方
に見知った顔が。妙齢なご婦人といっしょなのと、白いYシャツに黒いズボン
なので気づかなかったが、あれに見ゆるは、最古のさくまにあ・戸田圭祐では
ないか!
 するってーとー、隣りのご婦人は、戸田圭祐のお母様! なるほど、上品な
方だ。
 常に戸田圭祐は、その家柄の良さをまったく感じさせない男と記述してきた
が、さすがにお母様にお会いすると、戸田圭祐がお坊ちゃんであったことが確
認できるご婦人であった。

 戸田圭祐とお母様はちょうど、お墓参りを終えて、うちの近所の「きた村」
でお餅料理を食べるついでに、あそこが私のマンションだと、お母様に説明し
ていたところだそうだ。
 そのマンションから、家族3人、まるでTVのキュー・サインが出たかのよ
うに私たちが出て来たものだから、戸田圭祐のことだ。相当「あわわわわわ!」
を連発していたことだろう。

 道端で少し話して、わが家はおろしうどんの「うえだ」へ。
 …と思ったら、「うえだ」が休み。あれ? 日曜日休みだったっけ?

 なんだか悔しいので、タクシーで北山へ。京都の地理に明るい人なら、何た
る飛躍である。
 北山通り、植物園前のベーカリーレストラン「進々堂」に、大好きな「おさ
つダイスパン」を買うついでに、食事しに来た。
 私はクラブハウスサンドにコーヒー。
   食後、北山通りを歩くが、私が体調不良になり、私だけマンションに戻るこ とにした。病状というほどのことではない。  午後4時。マンションに戻り、『風雲児たち』(みなもと太郎・潮出版社) を読む。昨夜21巻を読み始めたとたん、寝てしまったので、ちと停滞中。  きょうは睡眠もたっぷり取ったので、読書は快調!  22巻、23巻と調子よく読み進む。  片手で本を持ち、片手でページをめくるという器用な読み方をしているので、 これでもかなりのスピード。しかもほかにも平行して読んでいる本が数冊ある。  本が読める幸せ。  美味しい物を食べるのとおなじくらい幸せである。    午後6時。嫁とグルメ・バカ娘が帰ってくる。鴨川で水遊びをしてきたそう だ。  みんなまだとてもお腹が減らないので、家族揃って、読書。  この家族は休日のいちばんのすごし方は、全員揃っての読書である。  嫁はすでに『風雲児たち』を一度読み終えているのに、再び『風雲児たち』 を読み始めている。グルメ・バカ娘も学校で『解体新書』を習ったというの で、ついに『風雲児たち』を読み始める。  マンションで、家族3人バラバラに『風雲児たち』を読む姿は一種異様で ある。  この家族はごくありふれた風景なので、何の疑問も感じないが…。  午後8時。おなじみNHK『葵・徳川三代』でござる。  とうとう大阪城が炎上しもうした。  小川真由美さん、最期の熱演ですな。  本当にジェームス三木さんの脚本は見事だなあ。誰もを印象良く出番を終 わらせるもんなあ。  今後、津川雅彦さんもいなくなったあとをどう書くのか、文筆業としては 興味津々でござる。戦さが無いと、シナリオで山を作るのは大変だからなあ。 やっぱりラストは『島原の乱』なのだろうか。  午後9時。堀川五条の「ロイヤルホスト」で、遅い夕食。  私はマドラス風海老とホタテのカレー。  夏はやっぱり「ロイヤルホスト」のカレーフェアだ。  こんな時間なのに、「ロイヤルホスト」は超満員。  京都は早い時間に食べ物屋さんが終わってしまうからなのだろうか?   サラリーマンも夏休みに入ったからだろうか?  午後10時。マンションに戻る。  このあと、しばし仕事をして、プロ野球のニュースをはしごして、さらに 『風雲児たち』24巻だ。    明日は、朝から小旅行。かなり遠くまで行く予定。
 

-(c)2000/SAKUMA-