７月２８日（金）　


　午前１０時。京都ホテル脇の喫茶店「ALZA（あるざ）」で、家族３人ホット
ドッグ、オムレツにコーヒー。
　ひさしぶりに登場のお店だけど、ここのお兄ちゃんが『桃鉄』ファンのお店
だ。ホットドッグが美味しいのと、午前８時から営業してるのがうれしい。



　

　京都は、どこも営業開始時間が遅いからねえ。早くてもいわゆるトーストの
モーニングしかないので、こういうお店は貴重。

　午前１１時。京都駅。新快速できょうは、新大阪に向かう。
　車中『風雲児たち』（みなもと太郎・潮出版社）２０巻を読む。
　私のあとを追いかけて『風雲児たち』を読む剛の者はおらぬのか？とこの日
記に書いたら、『レガイア伝説』の作者・東武練馬の映画狂人・柴尾英令くん
の日記に、なんと！
　『風雲児たち』の続編である『雲竜奔馬』を読んでいるではないか！　憎い
ね、憎いね！　こういう挑発大好きだよ！　あえて『風雲児たち』はすでに読
みましたよ！と書かずして、『雲竜奔馬』を書く憎らしさ。猪口才（ちょこざ
い）なやつめ〜！　うちも『雲竜奔馬』はすでに買っているのだよ。嫁に先に
読まれてしまっているけど。
　追いつきまっせ〜！　柴尾英令くんに！　嫁に！　燃えるなあ！　
　こういう馬鹿馬鹿しいことって！

　午前１１時３０分。新大阪駅着。タクシーで東三国（ひがしみくに）にある
ヒューマン・アカデミーへ。
　きょうも神戸校の山田さんが迎えてくれた。
　昨日山田さんの司会で、楽しいトークになったので、きょうも大船に乗った
つもりで、控え室で待機。

　午後１時。トーク・ショー開始。きょうは今後ヒューマン・アカデミーに入
学希望の人たちが中心。
　山田さんとのコンビネーションも2日目なので、間の取り方もわかって来て、
昨日よりもさらにしゃべりやすかった。
　もう立派なコンビ。って、新コンビ結成かい？



　

　しゃべりながら、きょうは入学希望者の人に、逆取材などする。
　思えば、入学希望者というのはもはや、ファミコンとスーパーファミコンが
半々の世代なんだよね。かつてのＰＣ８８０１の頃のパソコン・ゲームなんて
ものは、誰も知らない。
　すっかりゲーム業界も年輪を重ねてしまったわけだ。

　ヒューマン・アカデミーの職員である山田さんからして、自らコロコロコミ
ック世代と語るくらい、高橋名人真っ只中だった世代だそうだからね。ハドソ
ンのキャラバンは、『スター・ソルジャー』の頃、参加したそうだ。なつかしー！

『ジャンプ放送局』が１４年間。ゲームも、今年でいよいよ１４年目を迎える。
ついにゲームが過去最長の仕事になってしまうようだ。
　
　午後３時。楽しくトーク・ショー終了。
　山田さん、本田さんと少し話をして、岐路に。

　午後４時。新快速で京都に向かう。
　グルメ・バカ娘の「腹減った」が始まる。
「どこで食べるの？」「早く食べたい」「美味しい物食べたい（いつもだろが！）」
「ガバッと食べたい〜！」「三嶋亭〜」
　三嶋亭はこのあいだ食べたばっかだろうが！

　午後４時３０分。京都着。
　プラッツ近鉄で、本、ビデオを購入。

　午後５時３０分。御幸町三条下ルの天ぷら屋さん「点邑（てんゆう）」に行
く。
「点邑（てんゆう）」というお店は、いろんな雑誌に名店と書かれていたし、
マンションから２〜３分の近さなので、前々から行きたいとは思っていた。
　しかし、なにしろ「天ぷら」だ。
　デブの天敵「天ぷら」だ。
　あの徳川家康の死因ともいわれる「天ぷら」だ。
　我が家では、「天ぷら」はおよそ３ヶ月に１度の登板と決めている。
　３ヶ月に１度の登板となると、どうしても銀座の「近藤」を選んでしまって、
次の３ヶ月目にもまた「近藤」を選んでしまう。下手な天ぷらを選んで、まず
かったら、その後悔は我が家の場合、さらにその次の３ヵ月後まで持続してし
まうのだ。

　ところがこの「点邑（てんゆう）」に、「はもしゃぶ懐石」というメニュー
があることを嫁が入手してきた。これなら天ぷらではないから、入店できるで
はないかと、初挑戦。

「はもしゃぶの懐石のあと、少しだけ天ぷらをお付けしましょうか？」
　うっ。それは困ったなあ。天ぷらはＮＧワードだぞ。
　でも最後にちょっとだけ食べるくらいなら、カロリーも少なくてすむだろう。
ご主人の顔もけっこう美味しそうだ。槙原敬之を自信たっぷりにしたような顔
だ。
　顔で決めるのか？　職人はその腕は何より顔に出る！

　まずは「はもしゃぶ」を食す。
　へ〜、本当に鱧（はも）を、牛肉のしゃぶしゃぶとおなじように鍋でしゃぶ
しゃぶして食べるんだなあ。牛肉のように薄切りではなくて、思い切り肉厚に
切った鱧（はも）を鍋に入れる。
　マツタケなども入れて、香り良しのスープ。
　お豆腐も美味しい。
　こういう食べ方は初めてだなあ。
　これは恒例の「おいしくてやばいぞ！」のお店のリストに入ってしまいそう
だ。しかも何よりマンションから近い、近すぎる。　　
　嫁は早くも「土居ちゃん（土居孝幸）連れて来ると、よろこびそう！」とか
言ってるし。
　最近の土居ちゃん、だんだんグルメになって来てるからなあ…。

　はもしゃぶのあと、鱧（はも）を入れた鍋のスープを、蕎麦湯のように、
ポン酢に入れて味わう。これがまた、んまい、んまい！

　さらに、天ぷらが出る。海老からだ。
　おっ。銀座「近藤」風の作り方、出し方だ。
　ん〜。甘〜〜〜い！　いいネタつかってるなあ！

　うひょ〜！　わが家族が大好きなトウモロコシが出てしまった！
　んんんんんっまい！　美味しすぎるぞ〜！
　グルメ・バカ娘から、「コーンだけなら、近藤より上！」という恐ろしい
ご神託が出てしまった！

　お麩の天ぷらもよかったし、玉ねぎの天ぷらも美味しい。穴子の天ぷらも
美味しかった。最後の天丼もよかった…って、けっきょく天ぷらをちょっと
だけじゃなくて、たっぷり食べてるじゃ〜ん！　
　しまったあ！　不覚！　無念！　確信犯〜！

 
 
 
 
 
 
 
　

　午後７時。ふい〜い！　食った、食った。余は満足じゃあいっ！　
　また体重増えちゃっただろうなあ！

　京都のマンションに戻り、家族３人で黒澤明監督の『七人の侍』を見る。
もちろん５度目か、６度目である。私は。
　グルメ・バカ娘に思い切って見せてみようと思ったけど、ちょっと難しか
ったなあ。内容では無くて、やっぱり音声が聞き取れない。ＤＶＤが出れば、
字幕が付くのかな？　黒澤さんの作品って、どうせまたなかなかＤＶＤにな
らないんだろうなあ。
　字幕で見たいなあ。

　それとさすがにテンポが遅く感じる。昔見たときは、気にならなかったん
だけどなあ。それだけその後の映画、ＴＶのテンポが早いってことなんだろ
うなあ。
　それでも１シーン、1シーンの構図のよさはホレボレする。

　さて、仕事をせねばと思うのだが、２日続けてのトーク・ショーはさすが
にちょっと疲れた。この何10倍も毎日しゃべり続ける明石家さんまサンとい
う人は、本当に人間なのだろうか？ちょっとつらいなあ。疲れたときの文章
は荒れるからなあ。下書きだけでもしておくか！
　　明日誕生日。４８歳になってしまう。
「人間五十年　下天のうちをくらぶれば…」に限りなく近づいてしまうので
ある。
　数字の年齢に負けないように生きていかなきゃ！
　年齢はあくまでも数字。亀よりずっと若い。