5月16日(火) 昨夜、急に思い立って、iモード・ゲーム『さくま式東海道五十 三次』の仕様書をまとめ始めたら、これが終わらない。 午前2時過ぎまでかかって、半分も満たない。 毎月、新しいイベントを加えて行ったものだから、元の台帳がぐ しゃぐしゃになってしまった。部屋を整理しようとして、さらに部 屋を汚くしてしまったようなものである。あ〜、ぐしょぐしょ。 午前4時。わずか2時間足らずで、目が覚めたので、さらに『さ くま式東海道五十三次』の台帳をまとめる作業を続ける。 台帳が完成したら、大幅なリニューアルを敢行してやるぞ!と、 意気込んでいたのだが、まとめる作業で、すでにあっぷあっぷ状態。 途中、仮眠しつつも、ずっと『さくま式東海道五十三次』をまと める作業。 午後11時。嫁と、近所のカレー屋さん「GHEE(ギー)」で、 野菜カレー。 食後、原宿から、隠田商店街を散歩。 豆大福がむちゃくちゃおいしい「瑞穂(みぞほ)」に寄って、お土 産用に豆大福を買うことは忘れない。ずしりと重くて、さらさらの あんこが、ビューティフル。塩味もいい感じ。 豆大福ベスト3に必ず入るだろうな。 でも待てよ。京都ふたばの豆大福に、音羽講談社近くの、名前忘 れたけど、あそこの豆大福はおいしいし、もうこれで3つ出てるじ ゃないか! まだ7〜8軒候補出せるぞ。豆大福のお店を、10軒 も言えちゃ、いかんですのー! 4コマ漫画家のなかむら治彦くんのホームページの掲示板に、な かむら治彦くんが、小説家の筒井康隆さんの現在建設中の新居につ いて書き込んでいたので、確認しに来た。『噂の真相』にあれだけ 克明に場所を書かれていれば、どの辺だか、すぐわかる。 散歩がてら、豪邸訪問。 「豪邸だ!」「でかい!」「驚いちゃったよー!」 これじゃ、稲川淳二さんの『豪邸訪問』とどこも変わらない。 感想をもっと細かく書けるんだけど、これって事細かに書いたら、 失礼なので、断念。いい家です、ほんと。うらやましい。 表参道を北上して、表参道の手前を左に曲がって、裏道を『ドカ ベン』の殿馬歩きで、ず〜らず〜ら。 まったく、原宿、青山、表参道は、3ヶ月通らないと、絶対新し いお店ができている。 午後1時。新しくできたランチ屋さん「ロータス」でひと休み。 ケーキを横目に、コーヒーだけにする。ガマン、ガマン。 歩きつかれて、足がじんじん。 午後2時。帰宅。『ファミ通ドリームキャスト』の取材を受ける。 『人生ゲーム・フォー・ドリームキャスト』のゲームを中心に、盤 ゲームの話。 このゲームって、放送作家の福本岳史くんが、メッセージ担当し たゲームじゃないの? まったく福ちゃん、毎日、毎日、いろんな 手を使って、この日記に登場するなあ。昨日は電話で、きょうは取 材のなかから登場するか! 小細工の王者だ。 午後3時。またiモード・ゲーム『さくま式東海道五十三次』の 台帳をまとめる作業。終わらん! こんなにメッセージとか、イベ ントって、多かったっけ? 粛々と、仕事に没頭…。 午後6時。グルメ・バカ娘が学校から、ぷりぷり怒りながら帰っ てくる。どうもグルメ・バカ娘は、大人とは話が合うのだが、同級 生とそりが合わない。 あいかわらず、目があっただけで、「見るなよ、こっちを!」と いった、程度の低いいじめをやられているようだ。カバンのなかを あさって、娘の携帯電話を先生にチクるやつとか、聞いているだけ でも、たしかにろくなやつはいない。 うちのような時間が不規則な職業の人間にとっては、娘には携帯 電話を持たせておきたい。仕方ないので、毎日駅のロッカーに入れ させようかと思っている。 そんなわけで、グルメ・バカ娘はストレスの絶頂にいる。 こういうときは、おいしい料理を食べさせて、なだめるにかぎる。 「グルメ・バカ娘は、ストレスはご飯で、吹き飛ばせ! 何が食い たい!」 「プティ・ポワン…」 「……………!」 「プティ・ポワン…」 「待て! いきなりその名前か! だいたい何が食いたいと聞かれ たら、和食とか、洋食とか、ジャンルを先に言え!」 「プティ・ポワン…」 「ほかにもストレス解消するなら、いくらでもお店はあるだろう が!」 「プティ・ポワンぐらいじゃないと、きょうの怒りは、解消できな いよ!」 まさか、こやつ、プティ・ポワンに行きたいがための狂言ではあ るまいな。 午後7時。かくて、私も嫁も、やっぱり「プティ・ポワン」に行 きたいから、外苑西通り天現寺交差点手前の「プティ・ポワン」。 「こんにちは〜。おひさしぶりで〜す!」 はっはっは。やっぱり、この店は大リーグだなあ。 いきなり、牡蠣(かき)の天ぷらと来たもんだ。しかも衣が、レ ースの網目のようになっている。牡蠣を食べて、さくさくっとした 感触を味わえるなんて、思ってもみなかった。 おいおい! グルメ・バカ娘よ! おまえは、貝類はまったく受 け付けなかったんじゃないのか! 何でおまえが、牡蠣の天ぷらを おいしそうに食べてるんだ! 「おいちい!」 ずるいなあ。このガキは! お店によって、嫌いな食べ物変化す るからなあ。セ・パ両リーグのストライク・ゾーンが違うみたいな もんか? まあ、あれだけぷりぷり、油紙に火をつけたように、べらべら怒 っていた、グルメ・バカ娘が、ぴたりと静まったのだから、プティ・ ポワンのご霊験は新たかである。 まだまだグルメ下級の私が、「プティ・ポワン」の味を解説するほ どの文章力が乏しいので、しばし、写真でお楽しみを。食後も、北岡シェフと、食い物談義。 表参道のここは穴場と思えるお店を見つけたといおうと思ってい たら、そのお店のオーナーは。北岡さんの弟子だったりするから、 恐ろしい。おけいすしのお父さんまで知り合いだったりするし。 まったくいつも、北岡さんと、すぎやまこういち先生ご夫妻の掌 の上で踊ってるだけだな。せめてなりたや、孫悟空だ! 最後のモスラの卵のような、チョコレートのおいしかったこと。 コニャックを燃やして、かける。青白い炎が美しい。 グルメ・バカ娘が、この幸せが終わりたくないかのように、この 大きなチョコレートをちびちび、ちびちび、いつまでも食べ続けて いる。 グルメ・バカ娘だけでなく、私も嫁も、「プティ・ポワン」で、 ストレスぶっ飛ばし! 美味しい物はすべてのイヤなことを忘れさ せていただく! 午後10時30分。帰宅。ナムコ勤務の門谷祥子から、電話が入 る。昨日の高内優向とは、高校の同級生で、今時の若い子にしては、 お互いを助け合う仲。 このふたりの関係を見ていると、今の若者もまんざらでもないな と、評価を軌道修正したくなる。 そう思ってしまえるほど、私たち大人の目には、あまりにも若者 同士に、助け合いがなさそうにみえる。 さて。まだiモード・ゲーム『さくま式東海道五十三次』の台帳 のまとめは終わっていない。がんばっていきまっしょい! しょい っ!
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