5月15日(月) 朝から、今月末の九州旅行のプランを練っていて、頭がキリキリ する。遠いなあ、九州。飛行機に乗れればひとっ飛びなのに。 博多、熊本、天草、鹿児島を回って、鹿児島から別府まで電車で 行こうとして、インターネットで検索したら、西鹿児島駅から別府 駅までは、7時間10分と出た! なんじゃ、それいっ! いくつか検索して、やっと5時間10分を見つけたが、それでも 遠い〜なあ! 午後12時30分。嫁と青山プラースで、待ち合わせ。このあい だ行ったのは、六本木プラース。もうひとつ代官山プラースという のがあって、いずれもファッションビル街。 最近立て続けにできた、新しいスポットってやつだ。 雑貨屋と、ブティックと、食べ物屋さんと、美容室がある広場と いったほうがわかりやすい。 本当は、私に言わせれば、商店街じゃねーか!なのだが。 青山プラースの「カフェ・ド・ジェノワーズ」で、クラブハウス サンドにカフェオレ。クラブハウスサンドのパン部分の焼き焦げが、 妙においしい。 このお店も開店2週間前に、出店が決まったそうなので、まだお 店が半分しか完成していないそうだ。大変だねえ、お商売は、どこ も。 食後、表参道から、原宿駅方向へ、散歩。 途中、森英恵(もり。はなえ)ビルで、チョコレート屋さんを見る。 すごいよ。牛乳瓶1本みたいなチョコレート・ドリンクの値段が、 なんと2000円! 「薄めて飲むのですか?」と聞くと、「いえ、そのまま…」という答 えが。うははは。笑うしかない。 さらにケースのなかを覗くと、消しゴムの大きさくらいのチョコが 10個くらい入ったやつのお値段が、1…、10…、100…、おい おい、1000…、おーい! 1万8500円!? ぐは! おちょほほほほほ! 楽しそうだなあ。 何も買わずに、さらに表参道を歩く。 新緑の木々が美しいぞ。 表参道を散歩するのに、いちばんいい季節になった。 午後2時。原宿オリンピアビル1Fのケーキ屋さん「キャトル」 で、ひと休み。ドゥムースというチョコレートケーキと、コーヒー。 ここの「うふプリン」というのが、最近のグルメ・バカ娘のイチ 押しプリン。 小さな卵を横半分にしたものに、プリンが入っている。 私なんかだと、こんなのひとくちサイズなので、このプリンは家 族用のお土産にする。さらに原宿駅。みどりの窓口。 九州旅行のプランだと、どういう風に、乗車券を買えばいいのか、 駅員さんに聞く。さすがにレアなケースなのか、窓口の人たち総出 で、考えてくれる。 九州グリーン車周遊券っていうのがいいようだけど、それはJR 東日本では売っていなくて、JR東海でないと、売っていないとか、 やっぱり面倒。 そりゃそうだ。だいたい、私が東京から全部電車で、土居ちゃん (土居孝幸)と宮路一昭くんは、飛行機で博多に来て、小倉で合流、 さらに土居ちゃん(土居孝幸)は、鹿児島から飛行機で帰って、宮 路一昭くんは、鹿児島から都城の実家に帰って、私は鹿児島から別 府に向かう旅行なんて、聞いたことがないだろう。 早く新幹線通ってくれないかなあ? 現在、福岡―鹿児島間、3時50分なんだから、新幹線だと、2 時間も可能だろうに。 午後3時。帰宅。 新作『桃太郎電鉄』の仕事をするはずが、昨日思いついてしまっ た、新しいゲームのアイデアをまとめる。忙しいときにかぎって、 浮かぶから困ったもんだよなあ。早く書いておかないと、すぐ忘れ ちゃうし。 ありゃまあ、何だかすいすい原稿が出来上がって行くぞ。 おっと、第1稿が完成してしまった。 まいったなあ。また仕事しないといけなくなっちゃうなあ。 ふにょふにょ…。楽して暮らせる生活は絶対無いと、先輩方は口 を揃えておっしゃっていたからなあ。 そんなわけで、みっちりお仕事。 …と思ったら、放送作家の福本岳史くんから電話。 まったく3日間、日記に登場しないと、なんとかこの日記に登場 しようとするから、恐ろしいやつだ! 作家というより、芸人根性 だよな、これって。 電話でけっこういいこと言っていたけど、この日記では、おかげ で晩飯が遅れたと悪人に仕立ててあげよう! 午後8時。今年いちばん遅い晩ご飯。。ははは。 家族3人で、近所のスパゲティ屋さん「ロートロ」に行く。たら こスペシャル。 これはおいしかった! しめじに、ベーコン、大根おろしに、フ ランクフルトが入った、盛りだくさんなスパゲティ。フランクフル トがふにふに食感が楽しくて、ベーコンの脂ギッシュなところを、 大根おろしが口をさわやかにしてくれる。 たらこスペシャルは、ひさびさのヒット。 でもこんなにすごいと、太りそう! 午後9時。イラストレーターの高内優向さんが来る。業界のしき たりについて、悩んでいたようなので、教える。 学生の頭で想像する業界のルールと、実際に業界どっぷりの人た ちとでは、おのずとルールが違う。 その違いに気づかず、学生のルールを押し通そうとすると、誰も 相手にしてくれなくなるといったようなことを教える。 もっといいこと教えてあげたけど、それはナイショ。 自分も先輩方の家に訪問しては、業界のしきたり、ルールを少し ずつ学んでいったものだ。 高内優向さんが、こういうことを聞きに来たことはいいことなの だが、一方、何年間も音信不通な人からの、漫画を描いたから見て くださいという手紙は後を絶たない。 急に言われてもねえ。しかももう、うちが漫画雑誌をやっていな いことをまずわかっていない。その情報を仕入れていなきゃね。さ らにほかの雑誌に投稿した作品をコピーしたので、見てくださいと 手紙に書いてある。 私に何のメリットがあるのだろうか? 私は不動尊とか神社、お 地蔵様の類いなのだろうか? おみくじでも作って、玄関で販売す るか? 税務署が、私が漫画雑誌を作るのは、赤字減らしのために作って いると、勘違いしたが、勘違いするのも、無理は無いかもしれない。 他人の評価は、間違っていると思っても、もう一度、そうかもし れないなと思って、再点検すべきだな。ふんふん。 そんな感じで、夜もふけた。
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