2月21日(月)


 どんなに忙しくても、毎晩お風呂に入らないと、1日が終わった
気がしない。そのせいか、冬になると、乾燥肌で苦しむ。
 年々つらくなってるので、年齢のせいかと思ったのだが、TVを
見ていると、やたら入浴剤で、身体のかゆみにきくとか、保湿成分
配合とか入っている製品のCMが多いことに気がつく。
 現に、私はTVのCMで見た、久光製薬のかゆみ止めスプレーを
買ってつかっている。

 そう思うと、TVのCMには、花粉症の薬や、目薬もやたらと多
い。入浴剤も、花粉症の薬も、苦しんでいないときには、ちっとも
目に入らなかった商品だ。
 人間というのは、苦しまないとまったく学習ができないものなの
だということを改めて痛感する。

 午前11時30分。嫁と人形町まで行く。
 私の靴をオーダーメイドしてもらおうと思って、インターネット
で見つけた「B」というお店に来た。
しかしインターネットで問い合わせたHさんという人はいなくて、
店番のおばちゃんがまったくこっちの言うことを聞かない。それど
ころか、一方的に靴を売りたいモードに突入して、あっちの世界に
行ったまま帰って来ない状態。
一生懸命「この靴はいかがですか?」を連発する。
こっちは足のサイズを測ってもらって、靴をあつらえたいという
ことを伝えたいのだが、おばちゃんは新人歌手の初舞台のように、
言いたいことを棒読みしているだけだ。
「ダメだ。話が通じないから帰ります」といって、店を出る。

 午後12時。せっかくだから親戚である老舗の呉服屋さん「紬の
橋爪商店」に寄って行く。もともと親戚付き合いをしないほうだが、
この方には昨年の出版パーティまで来ていただいた。
橋爪 橋爪           佐々木君枝さんと店内風景
     そういえば、きょうも父方の先祖のお墓の場所を聞いてくるのを 忘れた。どうも継母との確執で、家系の話をするのがタブーで育っ た癖が直らないようだ。もう大っぴらに話せる年齢になったという のに。不思議なものだ。  午後1時。来週実姉とグルメ・バカ娘に、お寿司部門1位の「喜 (き)寿司」に来てもらうために、予約をしに行く。そのついでに、 やっぱりお寿司が食べたくなって、一人前だけお願いする。  一人前のお寿司を食べてみて、初めてわかった。  いつもの私たちは食いすぎている、このお店で! わっはっはっ はっは!  すぎやまこういち先生ご夫妻とも何度も来て、いっしょに食べて いるので気づかなかった。すぎやまこういち先生ご夫妻も大食漢で ある。  あっけなく一人前を食べ終えて、お店を出る。  ちなみに一人前は、6個だそうである。  それでもご主人が気を利かせて、7個作ってくださったとのこと。  満たされないデブの足は、やっぱり「柳屋」の鯛焼きに向かって 進んで行く。嫁と1個ずつ買って食べる。やっぱりここの鯛焼きは 日本一だ。皮のパリパリ感が絶品。やけどしそうに熱い小豆。 甘酒横丁のつづら屋さんとか、玉子焼き屋さんとかを覗きながら食 べてもまだ食べ終わらない、持久力のよさ。  人形町に来たら、やっぱり「柳屋の鯛焼き」だ。  大量生産でなく、1個ずつ本当に手作りの味は、行列嫌いの私で も黙って待つ。  午後3時。赤坂見附駅のベルビーで買い物。  財布入れに、本。3月1日からの旅行中、たくさん本を読むぞと 決めてからやたら本を買ってないか? 持って行くにも限度という ものがあるぞ。  午後3時30分。帰宅。  新作『桃太郎電鉄』のアイデア出しのまとめ。  毎日『桃太郎電鉄V』を反省プレイしているために、アイデアが 出すぎて、アイデアのまとめのほうが追いつかない。  どうも新作『桃太郎電鉄』のゲスト・キャラがすでに決定してい るはずなのだが、気になる。気になるということは、変更の余地あ りだ。  ほんの少しだが、つじつまにブレがある。  まだ時間があるから、何度も練り直してみようと思う。  まったく違うものになるかもしれない。  午後6時30分。嫁とグルメ・バカ娘と、原宿「パレフランス」 の前で待ち合わせる。  先日グルメ・バカ娘が「EDOYA(えどや)」に行きたいばっか りに呪ったせいで、入れなかった和風料理のお店「露庵たちばな」 に初めて入る。 「ああ! また一軒、おいしいお店を探してしまったな」と思える ようなお店だ。もちろん正式にいいお店と断言するまでには、あと 2回通うことにしているのだが、先発ローテーションに入りそうな 雰囲気のあるお店。  まるで横浜ベイスターズの1位ルーキー・田中一徳みたいな魅力。 だんだんたとえ話に、横浜ベイスターズが増えて来るのは、球春到 来の証拠だな。  途中で出た、鴨鍋がおいしかった。  多すぎず、少なすぎず、出汁が上品で、飲み干したくなる味だ。  全体に料理が、京都風なので、うちの家族にはとくに合うようだ。  白いご飯もおいしい。  最後のデザートに出た、言問い団子のようなさくら餅風味の団子 は、格別おいしかった。
だんご
     白いご飯と、デザートのおいしさは、重要なポイントである。 値段的にも「内儀屋(かみや)」「えさき」と同系列なので、これ はまさに有望新人の台頭だ。 和食のエース「M」「正月屋吉兆」に継ぐ、第3のエース候補だ。 ちょっと最近「内儀屋(かみや)」が両エースに肩を並べるまでに 成長してしまった気はする。 早まった評価はやめよう。 じっくり2回、3回とおいしさを確かめてみよう。 午後9時。帰宅。 新作『桃太郎電鉄』のアイデア出しのまとめを続ける。  あっ、ついに連日の『桃太郎電鉄V』反省プレイの連続記録が途 絶えてしまった。別にかまわないのだが、野球大好きおぢさんとし ては、連続記録が途絶えるのは何であれ、くやしいものだ。  まあ、アイデア出しのまとめをしないと、先に進めないので、と にかくきょうは、アイデア・ノート5冊にたっぷり書き込まれた新 作『桃太郎電鉄』をまとめることに終始するのだ。  それでは、また明日!
 

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