2月1日(火) やっぱり、やられた! グルメ・バカ娘に、してやられた! ぴんぴん元気回復して、スキー合宿にでかけてしまったそうだ! くそ〜! こっちはおまえのために、冬の日本海に脂の乗り切っ た寒ぶりを食べに行くのをキャンセルしたんだぞ〜! いつもこうだ! あいつが学校の行事でいなくなるときは、鬼の いぬまになんとやらで、こっちはさっさと旅行を決め込む。 すると、必ず行った先の狙ってた、お店が臨時休業する。 しかも冗談めかせて「呪ってやる〜」と言っていて、本当にその 通りになる。おまえは貞子か! 今回そういうことが絶対無いように、わざわざ2日分の旅館も予 約して、休業が起きない状態に用意万端整えたのだ。なのに風邪を 引いて、私と嫁の旅行を中止にさせてから、めきめき回復するなよ なあ! まったくわかりづらい不良だ! こうなったら今からでもいいからどこかにでかけてやろうか! …と思ったら、旅行中止で気が抜けた嫁が、こんこん咳が止まら なくなったしまった。 恐ろしいやつだ。嫁をベースに釘付けにしていく牽制球まで投げ ていきおった。 私は朝から『さくま式人生ゲーム2(仮)』のメッセージ作り。旅 行が中止になった腹いせに、きょうじゅうに完成させてやるかと意 気込んでいたのだが、昨夜大きなメッセージをひとつコロッと忘れ ていたことが判明。ひとつといっても大量のメッセージなので、と ても急には完成しそうもない。 いつものペースに戻すことにした。 なにしろ、もう右腕がキーボードの叩き過ぎで、パンパンに腫れ てしまっている。打ち間違えも増えて、直し、直しの連続になって きた。このままだと以前のように、キーボードが打てなくなるとい けないので、自重する。 午後1時・渋谷並木橋の「山頭火(さんとうか)らーめん」にひ とりで行く。ひさびさに、とろ肉ラーメンを食べる。ああ! そう だった。こんなに美味しい味だったんだあ。思い出した。 ここのラーメンは、本当に美味しい。 スープがこってりしてるのに、キレがある。 麺は、北海道のおいしい黄色いちぢれ麺。 とろ肉は、本当にお刺身のとろのように柔らかくて、脂がたっぷ り! これだけ美味しいのに、たまに行くのを忘れてしまうのは、なぜ なんだろう? 麻薬性に乏しいのかなあ? ちょっと謎。 とにかくラーメン・ファンには絶対お勧めの味! 午後1時30分。渋谷パルコ前の「タントン・マッサージ」に行 く。腫れ上がった右腕を丹念に1時間マッサージしてもらう。 あまりの気持ちよさに、ぐったりしてしまう。 ほとんど寝起きのブスーーッとした表情のまま、渋谷の町を徘徊 する。HMVから、ブック・ファーストへ。 一向にぼーーっとした気分が晴れないので、コーヒーでも飲もう と思って、ブック・ファースト1Fの「マ・メゾン」に入ったのが、 運のツキ! 嫁もグルメ・バカ娘もいないもんだから、ついここの 美味しい美味しい、モンブランをぱくぱくぱく! 半分残しても食 べてくれる人がいないんだからと、ぱくぱくぱく! 何でこんなに おいしいんだろうねえなんてことを思いながら、ぱくぱくぱく! せっかく風邪引いて、一挙に2キロ減って喜んだ数字をいとも簡 単に回復してしまうだろうなあ! 案ずるより太るが安し。何言っ てんだか! 午後3時30分。この日記ではけっこうおなじみの洋品店「10 1」に行く。ズボンを新調しに来た。ご存知天才店員・山口勝志さ んが一発で「サイズ大きくしたほうがいいね!」と見抜く。 「前のままでもはけないことないけど、苦しいんでしょ!」 これだ。とにかくこの人は、人のサイズを1発で当ててしまうの だ。メジャーで計られたことがない。しかもお客さんが買った洋服 を全部暗記している。 きょうは山口さんの奥さんもいて、「はじめまして!」。 もう20年来の知り合いの奥さんと言うのは、なんか初対面の気が しないのが不思議だなあ。 午後5時。帰宅。嫁は汗をびっしょりかいて、少し体調が戻って きたようだ。 午後6時。近所の中華料理屋「山之内」に行く。 せめてグルメ・バカ娘お勧めのこのお店に来た。 納豆チャーハンに、レタス炒め、ねぎわんたんを食べる。 嫁の食欲がだいぶ回復してきた。 午後7時。帰宅。 「ボンビー大賞リターンズ」の作品選考。 明るい貧乏話が多いので、つい笑ってしまう。本当の貧乏なら、 のんきにこんな賞に応募してる場合じゃないもんな。 さて、明日嫁の体調が悪くなければ、夕方から京都入りする予定。 明日から行かないと、行ってすぐ、グルメ・貞子を迎えに帰らない といけない。 しかし、グルメ・貞子には、今回もしてやられたなあ。 勝利のVサインをして「おほほほほほ〜〜〜」と笑う顔が眼に浮 かぶようだ。くそ〜〜〜。 せめて明日の晩は嫁に京都でおいしい物を…はっ! 明日は水曜 日! 「M」は定休日だった! むぬぬぬぬぬっ! ぷぴ〜〜〜! どこまで偶然のいやがらせの天才なのだ! あのガキは!
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